映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」いきなりの主演の宮本茉由「撮影がとても楽しみです」

19日、三鷹市芸術文化センターにて 2022年公開予定の映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」の製作発表記者会見が行われ宮本茉由、安藤政信、白須慶子、岡本あつこ等が登壇した。

本作は、太宰治のベストセラー小説である「斜陽」の執筆75周年記念映画として製作され る。主人公・島崎かず子役を務める宮本茉由(26)は、2016年にオスカープロモーション主催「第1回 ミス美しい20代コンテスト」で審査員特別賞を受賞したのちにCanCamの専属モデルに抜擢、2018年にはドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」で女優デビューを果たした。その後数々のドラマに出演し、7月から放送されるドラマ「ボイスⅡ 110 緊急 指令室」にも出演することが発表され女優として注目を集める中、初めての映画出演でいきなりの主演を務めることになる。

自らが選んだという純白な衣装に身を包み登場した宮本は「まだクランクイン前なので島 崎かず子を演じさせて頂くという実感が湧いていないのですが、素敵なキャストの皆様と 今日顔を合わせて、撮影がとても楽しみです」と意気込みを語った。

共演をする安藤からは宮本の印象として「駅などで CHOYAの梅酒の看板をよく見ていて、 この人綺麗な人だなぁと思っていたらまさかその方と芝居で一緒になることになるとは」 と話し、監督を務める近藤明男氏からは「こんな綺麗で素敵な女優さんが日本にいるのか と驚いた」と大絶賛されていた。

会見後の囲み取材で、初めての映画出演で主演を務めることについてのプレッシャーを聞 かれると「太宰さんの『斜陽』も含め色々な作品を改めて読ませて頂いて、今日お墓参りもさせて頂いたのですが、ファンの方々がたくさんお参りをされていて、時代を超えてこんなにも多くの方に愛されている方の作品に携わらせて頂くことができると思うと、さらに緊張感が増しましたが、改めて頑張ろうと思いました」と桜桃忌となる本日にお墓参りをしたことも明かした。

大学時代に文学部に所属していたという宮本は『斜陽』について「一人ひとりの人生がすごく繊細に描かれていて、かず子もそうですし上原や没落していく家族の人生が描かれていますが闇だけではなくてちゃんと光もあってそこが素敵だな思っています」と自身の感想を話した。役作りについては「まだクランクイン前で役作りをしている途中ですが、かず子が貴族だったこともあり母のことを『お母さま』と呼ぶんですけど『お母さま』なんて言い方はやっぱり慣れていなくて家で実際に母に『お母さま』と呼ぶ練習をしています。普段は『ママ』と呼んでいるので……撮影が終わるまでは『お母さま』と呼び続けます!」と可愛 らしいエピソードで記者の笑いを誘った。

最後に改めて意気込みについて「太宰治さんを愛している方、『斜陽』を愛している方、ま だあまり詳しく知らない方にも見たいと思って頂けるような、そしてこの作品を通して、 改めて太宰治という人を好きになってもらえるような作品になるよう、精一杯頑張りたい と思っています」とコメントし、会見を終えた。

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