負けはしなかったものの…。ソフトバンクが19日の日本ハム戦(ペイペイ)に5―5で引き分け。一時は4点をリードしながら、10日ぶりの白星をつかむことはできなかった。6戦勝ちなしは今季ワーストとなった。
最後に執念の一打が飛び出した。9回二死から3番・栗原が起死回生の8号同点ソロ。5連敗目前でドローに持ち込んだ。工藤監督は「よく打った。あれで引き分けたんですから。負けなくて良かった」と胸をなでおろした。ただ、途中まではいい流れだった。勝ちたい一戦だった。
0―0で迎えた5回に7番・左翼で一軍初出場を果たした谷川原が右翼スタンドにプロ初安打となるソロ本塁打。さらに相手2番手・河野の3者連続押し出しで得点を追加した。若鷹が起爆剤となり4点を先制した。
しかし、ここのところ安定を発揮していた救援陣がリードを守れなかった。7回に嘉弥真が高浜に3ランを浴びると、一死一塁から登板した津森がピンチを広げて渡辺に同点犠飛を許した。さらに8回には板東が浅間に2号ソロを被弾した。
6月に入りチームは3勝7敗4分け。原因となっているのは湿っている打線だ。交流戦では12球団ワーストの打率2割3分3厘。前日の日本ハム戦では上沢に3安打1点に封じられた。この日も5点を奪いはしたものの、得点はソロ本塁打2本と押し出しによるもので6安打だった。タイムリーヒットに限っていえば34イニングも出ていない。
ようやく連敗ストップかと思いきや、頼みの救援陣がつかまる負のサイクル。最下位に大きく沈む日本ハムを相手に本拠地でカード負け越しは避けたいところだけに、何とか3戦目で連敗を止められるか。