8点差が最後は冷や汗…広島 “綱渡り”2連勝 佐々岡監督は「栗林を使いたくなかった」

勝ち投手の森下(左)をねぎらう広島・佐々岡監督

最後は綱渡りだった。広島は19日のDeNA戦(東京ドーム)に12―11の僅差で勝利した。先発の森下が7回3失点の好投を見せ、打線も17安打12得点と爆発した。9回表が終わった段階で12―4と8点のリードがあった。

しかし、3番手の高橋樹が大崩れした。9回一死で堂林の失策により出塁を許すと、四球と内野安打で満塁のピンチを招く。佐野は打ち取ったものの、オースティンに押し出し四球。なおも二死満塁で宮崎に6号満塁本塁打を浴びた。

高橋樹は続くソトに安打されたところで降板。4番手には守護神・栗林が登板し、二死一塁で楠本に左翼フェンス直撃の適時二塁打された。大和にも左前適時打され1点差に迫られたが、最後は柴田を一ゴロに打ち取った。

佐々岡監督は「(栗林を)使いたくなかったんだけどね」と厳しい表情。高橋樹には「走者をためてはいけない中での一発ですからね。反省しないといけないし、今までいい投球をしていた中でもこういう投球では信頼は積み上がっていかない」と辛口だった。

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