横浜・上瀬谷跡地でのテーマパーク構想 三菱地所が開発検討主体に

横浜市瀬谷区と旭区にまたがる上瀬谷通信施設跡地。手つかずの草木が目立つ=18日午後5時50分ごろ

 上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷区、旭区)でのテーマパーク開発構想を巡り、相鉄ホールディングス(HD、同市西区)が断念した開発の検討を、三菱地所(東京都)が新たに進めていくことが19日、関係者への取材で分かった。

 三菱地は他企業と連携して構想の具体化を急ぎ、2027年以降の開業を目指す。

 関係者によると、三菱地は今月、跡地の民間地権者約240人でつくる「まちづくり協議会」の要請を受け、相鉄HDが担っていたテーマパーク開発の検討主体を事実上、引き継いだ。今後はコンソーシアム(共同事業体)をつくり、構想を固めていくとみられる。

 テーマパークの開発構想は元々、鉄道沿線への集客力強化を目的に相鉄HDが発案したが、米映画会社との交渉が昨春に頓挫して膠着(こうちゃく)状態となっていた。新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した相鉄HDは今春、横浜市と協議会へ検討断念の意向を伝えた。

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