「世紀の植物」(センチュリープラント)とも呼ばれ数十年に一度、花を咲かせるリュウゼツランが、沖縄県金武町の喜友名徳さん(81)、則子さん(74)の自宅の庭で開花した。
リュウゼツランは中南米を中心に分布する植物。「テキーラ」の原料などとしても知られる。
則子さんによると、リュウゼツランを敷地に植えた覚えはなく、気が付けば大きく成長していた。
今年4月ごろ突然、数メートルの花茎が姿を現した。孫が「庭に大きなアスパラガスが生えている」と則子さんに知らせて以来、家族親戚一同、開花を心待ちにしてきた。
今月15日、高さ5メートルほどの茎の上部に黄色い花が咲き始め、18日現在は、約6分咲き。則子さんは「この家で子ども4人を育て上げ、今では孫が9人になった。何十年後か分からないが、次に咲く時も家族いっぱいで迎えてほしい。私も生きていたら幸運だね」と笑顔で花を見上げた。
(高辻浩之)