全九州高校大会 陸上男子800 後田(創成館)貫禄V

©株式会社長崎新聞社

【陸上男子800メートル決勝】1分55秒25で優勝した後田(創成館、右端)=大分市、昭和電工ドーム大分

 全九州高校大会は19日、各地で陸上の北九州地区予選(男女各種目6位、混成は3位、女子ハンマー投げは4位以内がインターハイ確定)など計4競技が行われ、男子800メートルは後田築(創成館)が1分55秒25で制した。
 陸上の県勢はこのほか、男子やり投げの吉岡朝陽(長崎日大)が60メートル98で2位入賞。男子400メートルリレーの佐世保西は41秒16で3位、長崎南も41秒35の6位でインターハイ出場を決めた。
 レスリングはインターハイの地区予選となる女子個人が行われ、県勢は50キロ級の甲斐愛燦(島原)、74キロ級の古賀美颯野(同)がともに2位で各階級3枠の出場権を手にした。
 インターハイが第90回記念大会の卓球は、男女とも各県1位校の参加を取りやめ、各県2位校による記念枠出場権(男女各1枠)を懸けた団体のトーナメントを実施。県勢は男子の瓊浦、女子の長崎女商ともに初戦で敗れ、代表権を獲得できなかった。
 20日は各地で陸上、ホッケーなど3競技を実施する。

○得意のスローペース制す
 各県予選を勝ち抜いた好選手が集う舞台でも、頭一つ抜けた力を発揮した。陸上男子800メートル決勝は、後田(創成館)がラスト勝負を制して優勝。「スローペースは得意分野」と自負する通り、最後はちらりと横を確認して、悠々と手を広げる余裕があった。
 500メートルを1分17秒で通過しても、まだレースは硬直状態だった。バックストレートに入った後、一気にスピードが上がってフィニッシュタイムは1分55秒25。残り300メートルを38秒で走りきった計算になる。後田は終始先頭。一度たりとも他の選手が前に出るのを許さない。そんな負けん気の強さがあった。
 800メートルの県高校記録は1分51秒06。3000メートル障害と並んで、1993年につくられた男子の最古記録だが、後田は昨年10月の段階で1分51秒51を出している。今回は勝負に徹したため記録更新はお預けになったが、今月末に出場予定のU20日本選手権で「欲を言えば、1分40秒台を狙いたい」と大幅な更新を目標に掲げている。
 前哨戦で記録にこだわり、夏は表彰台の一番高い場所へ。「こういう場所でしっかり勝っておかないと、インターハイの優勝は見えてこない。そういう意味でもきょうは良かった」。期待の中距離ランナーは、はっきりとした青写真を描いている。