【J1】川崎が海外進出を前提にMF田中碧の離脱を発表 ドイツ2部デュッセルドルフ入りへ

田中碧

J1川崎は20日、U―24日本代表MF田中碧(22)が海外移籍を前提にした調整のためにチームを離脱したと発表した。

川崎はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ(26日~)の開催地ウズベキスタンに出発したが、クラブ側は20日、ホームページで「この度、田中碧選手が移籍を前提とした調整に入り、チームを離脱しましたのでお知らせいたします。現在、田中碧選手は、海外クラブからのオファーを受け、移籍を前提に交渉・調整を進めております。チームは昨日ACL参加のためにウズベキスタンへ移動しましたが、本人は帯同しておりません。今後は詳細が決定次第、改めてお知らせいたします」と発表した。

田中は川崎の下部組織出身で2017年にトップチームデビューを果たし、19年にJリーグのベストヤングプレーヤーを受賞。3度のリーグ制覇(17、18、20)にも貢献した。U―24日本代表としても主力として活躍しており、22日に発表の東京五輪代表メンバーでも選出が有力視されている。

主に守備的MFとしてプレーする田中には、かねて今夏の海外進出がささやかれており、英メディア「ビッグサッカー・コム」は、日本での報道をもとに「田中碧はフォルトゥナ・デュッセルドルフに1年間のレンタル移籍をする予定」と伝えている。

デュッセルドルフは過去に日本代表MF原口元気(30=ウニオン・ベルリン)が所属。現在も日本人の母を持つドイツU―21代表MFアペルカンプ真大(20)がプレーしている。川崎にとっては主力の流出は大きな痛手だが、さらなる活躍が期待されそうだ。

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