南海高師浜線代行バスに乗ってみた【乗車体験レポート】

高師浜線代行バス輸送区間と所要時間(画像:南海電鉄)

2021年5月22日から南海本線羽衣駅は高架に切り替わりました。その一方で、高師浜線は長期間バスによる代行輸送となります。今回は、高架切り替え後の羽衣駅と高師浜線のバスによる代行輸送について写真を中心にレポートします。

高架切り替え後の羽衣駅改札付近

まず、JR東羽衣駅連絡口寄りの券売機を比較します。

高架切り替え前の写真です。窓口は板で覆われていました。(2021年5月18日撮影)
高架切り替え後、窓口業務が始まりました。運賃改定も行われており、運賃表が新しいものに変わっています。(2021年5月31日撮影)

高架切り替え後の上り線ホーム

南海本線羽衣駅高架切り替え後のなんば方面のホームに移動します。写真はなんば方面のエスカレーター。

2021年5月31日撮影

レールや枕木はありませんが、2024年春頃に高師浜線ホームとなる予定です。写真の点字ブロックと緑の柵がある場所が乗車位置です。

2021年5月31日撮影

代行バスを体験、まずは羽衣駅から高師浜駅へ

バスによる代行輸送も体験してきました。羽衣駅から高師浜線代行バスを利用したときの様子を写真で紹介します。

まず羽衣駅の改札を通り、高師浜線代行バスの専用乗り場に向かいます。

羽衣駅における高師浜線代行バス乗り場の入り口(2021年5月31日撮影)

代行バス乗り場の入口へ向かうと、高師浜駅と伽羅橋駅のそれぞれの改札があります。高師浜駅で降りる場合は左側の改札を、伽羅橋駅(代行バス停は伽羅橋駅(北)と伽羅橋駅(南)のいずれか)で降りる場合は右側の改札をそれぞれ通ります。

2021年5月31日撮影

改札機の写真です。改札機に切符を入れるかICカードをタッチすれば精算が完了します。

左側が高師浜駅専用改札、右側が伽羅橋駅専用改札です。(2021年5月31日撮影)

改札を通ると代行バス専用乗り場に到着します。工事関係者以外は外から立ち入れない場所にあるため、必ず羽衣駅の改札を通らなければなりません。

代行バス専用乗り場、改札を通らなければ立ち入ることはできません。(2021年5月31日撮影)

代行バスのダイヤは基本的に列車運用時と同じですが、朝夕の通勤時間帯にバスの本数を増やしています。

羽衣駅発の場合、夕方の帰宅ラッシュに備えて1台目の2分後に続行便が設定されています。(2021年5月31日撮影)

羽衣駅からICカードで代行バスを利用する場合、改札を通過する際に精算が済んでいるため、バス車内にあるカードリーダーにタッチする必要はありません。

写真のように、バス車内のICカードリーダーは使用できないようになっています。(2021年5月31日撮影)

高師浜駅から羽衣駅へ向かう場合は

今度は高師浜駅から羽衣駅までバスに乗車してみましょう。高師浜駅の代行バス乗降場は大阪府立臨海スポーツセンターの中にあります。

高師浜駅の代行バス乗降場(2021年5月31日撮影)
高師浜駅代行バスの乗り場の写真です。右の写真は時刻表の部分を拡大したものです。7時台・8時台の朝の通勤ラッシュに備えて多くの本数が設定されています。(2021年5月31日撮影)

運賃精算の方法にも触れておきましょう。羽衣駅を含まない高師浜線の区間(高師浜駅~伽羅橋駅相互)を利用する場合は、バス車内で直接現金精算を行います。

一方、高師浜駅・伽羅橋駅(北)・伽羅橋駅(南)のいずれかのバス停で乗車し、羽衣駅を含む南海線各駅へ向かう場合は、バス車内で運賃を精算する必要はありません。バスを降りた後に羽衣駅の乗換専用改札口を通り、各駅へと向かいます。

ICカード、回数券(磁気カード、券片)、定期券(IC カード、磁気券)を使用する場合は下車後すぐに乗換専用改札口へ向かえば良いのですが、現金で支払う場合は乗車駅証明書が必要になります。

今回は現金で運賃精算してみました。まず、羽衣駅到着後、発券機で乗車駅証明書を発行します。

乗車駅証明書の発券機は代行バス改札機の手前にあります。伽羅橋駅(北)(南)バス停から乗車した場合は左側、高師浜駅から乗車した場合は右側です。(2021年5月31日撮影)

乗車駅証明書を発券すると、今度は代行バス専用の改札機を通り、下車駅にある乗りこし精算機で精算します。精算を済ませると改札を出ることができます。

取材では羽衣駅の精算機を利用しました。(2021年5月31日撮影)

今後注目したいこと

今回は南海本線高架切り替え後の羽衣駅と高師浜線代行バスの様子についてレポートしました。今後、高師浜線の高架工事の進捗状況にも注目したいと思います。

文/写真:樋口也寸志 取材協力:南海電鉄

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