トランスジェンダー公表のサリー楓 自身のドキュメンタリー映画公開に「勇気を感じます」

サリー楓(左)と杉岡大樹監督

トランスジェンダーを公表し活動する、建築家でモデルのサリー楓が19日に都内で行われたドキュメンタリー映画「息子のままで、女子となる」(杉岡大樹監督)舞台あいさつに登場した。

同映画は慶應義塾大学で建築を学び、大手建設会社に内定し、8歳からの夢だった建築家としての未来を歩み始めたサリー楓を追いかけたドキュメンタリー。〝個人としてのトランスジェンダー〟像を打ち出そうと活動する中で「父親の期待に応えられなかった息子」としてのセルフイメージとの葛藤や、家族はそれをどう受け止めるのか。その対話にもカメラは同行した。

登壇したサリー楓は「こういった状況の中にもかかわらず、本日はお越しいただきありがとうございました。このような映画が日本で上映される歴史的瞬間に立ち会えたことに、勇気を感じます」と話す。

「映画をご覧になった皆さんがどういうふうに感じられたか、とても気になります。中には批判的なご意見もあるかもしれませんが、一緒に議論していきながら、よりよい未来を作っていくための一歩となることを願っています」と思いを語った。

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