20日の阪神競馬場で行われた牝馬限定のハンデGⅢ・第26回マーメイドステークス(3歳以上、芝内2000メートル)は、藤懸貴志騎手騎乗の10番人気シャムロックヒル(4歳・佐々木厩舎)が、50キロの軽ハンデを味方にスイスイ逃げて、そのまま押し切った。2着に5番人気クラヴェル、3着に6番人気シャドウディーヴァが入って3連単=33万150円と今年も波乱の結果となった。
最内の1番枠から好スタートを決め、人馬ともに初重賞Vを決めた藤懸騎手は「1枠1番が当たった時点で、スタートが良ければハナに行こうと思っていました。ちょうどいいペースで行けましたし、ずっと先頭だったので〝来ないでくれ〟と無我夢中で追っていました。(着順ボード)の1着にあがっていたのでそこで勝ったことを実感しました」と喜びを爆発させた。
キャリア11年目にして初の重賞Vに関しては「まさかボクが重賞を勝つなんて誰も思っていなかったと思いますけど、11年目でまだ100勝もしていないようなボクに、たくさん依頼していただいている関係者の方に感謝したいです」と謙虚に語った。