男・山根明氏 井上尚弥の痛快勝利を称賛「天才やね。人間的にも素晴らしい」

山根明氏

〝男・山根〟こと日本ボクシング連盟第12代目会長の山根明氏(81)が20日、ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチで防衛に成功した同級統一王者の井上尚弥(28=大橋)をたたえた。

井上は19日(日本時間20日)、米ネバダ州ラスベガスで行われた試合で、IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)に3ラウンドTKO勝ちを収めた。

井上の勝利に、アマチュア時代から目をかけていた山根氏も大喜び。「感動した。おめでとう。勝のは当然、1ラウンドKOもあり得ると思っていたから、3ラウンドに驚きはないけれど、ボディーでダウンを奪うのはすごいね。パンチを入れるタイミングもいい。天才やね。非常に酔いしれてますよ」と興奮冷めやらぬ様子だ。

井上はアマチュア時代、国体連覇、全日本アマチュア選手権優勝などの実績を残してきた。山根氏は「当時からずば抜けていて、天才的なボクサーだった。それに、非常に礼儀正しく頭がいい。ボクサーとして理想的な選手」と褒めたたえる。

山根氏の自宅には、井上が2014年にWBC世界ライトフライ級王座を獲得した際の写真が飾られている。

「プロに行って世界チャンピオンになったときに、ベルトを持って大阪まであいさつに来てくれてね。一昨年も、大橋ジムに激励に行ったら、練習の手を止めてあいさつしてくれた。人間的に素晴らしいね」

井上は試合後、自身のツイッターを更新。ファンに応援を感謝するとともに「今回は指名試合でしたが次が本当の勝負。ドネア vs カシメロの勝者と4団体統一戦を希望希望希望!!!」と統一戦を熱望した。

山根氏は「これからもご両親を大事にして、家族なかよく、関係者にも感謝してほしい。そして、ケガなく無事にボクシングを続けてくれれば、結果は自ずとついてくる」とエールを送った。

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