【東京五輪】選手村公開 700種類の料理、ジム、公園、リラクゼーション…至れり尽くせり

公開された選手村のフィットネスセンター

東京五輪・パラリンピックの選手村(中央区晴海)が20日、報道陣向けに公開された。

選手村は五輪開幕(23日)の10日前に当たる13日に開村。組織委の北島隆ビレッジゼネラルマネージャー(VGM)は「実質あと2週間余り。すでに臨戦態勢に入っています」と準備万端だ。大会期間中に約1万8000人の選手団が快適に過ごせるように、様々な工夫が凝らされている。

メインダイニングホールでは約700種類の料理が8日間のローテーションで提供される。日本食はもちろん、世界各国の食習慣や文化、宗教などにも幅広く対応。北島VGMは「素材を生かした形で出し、選手が自分の好きな味付けで食べられることを想定しています。成分表示はポーション単位(1人前)で示し、実際に取った量が分かります。選手たちがどうしたらいいか?とストレスを感じないように提供します」と話した。

また、選手のコンディション維持にも最大限配慮。フィットネスセンターには有酸素運動(バイク、ランニンフ)やウエイトのマシンなど約600台が設置され、コロナ感染対策として各マシンの間にはアクリル板が立てられている。また、減量が求められる柔道、ボクシング選手のためのサウナ室も設けられている。

他にも選手がマッサージチェアや卓球台が配置されたレクリエーションエリア、レインボーブリッジと東京湾を一望できる晴海ふ頭公園、潮風を感じながら散歩できる緑道公園なども村内にある。園内にはリラクゼーションハウスもあり、北島VGMは「選手たちがくつろげる場所になっていただければ」と話した。

今大会はGPSによる行動管理、毎日のコロナPCR検査、外出の禁止など厳しいコロナ対策が敷かれているが、至れる尽くせりの選手村ではアスリートは快適に過ごせそうだ。

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