植物療法士の南上夕佳さんに、女性が取り組むべき「からだづくり」について語っていただく連載。
20代で若年性更年期障害と診断された南上さんが、
病気を克服し、30代で妊娠・出産・子育てを経験するまでに行っていたこと。
第4回は梅雨の時期こそ気をつけたい「むくみ」ケアについて。
むくみは足や顔だけではないことをご存じでしょうか? 実は腹や腕、内臓など意識していないむくみも多いのです。
梅雨のこの時期、なんとなく体がだる重いときにもおすすめのむくみ解消ケアをご紹介します。
(イメージ:写真AC)
全身のむくみをケアするならハーブティーがおすすめです。
ごぼうは利尿作用が高く、水分代謝を促すだけでなく毒素の排出も助けてくれる身近な食材です。
細かく切って乾燥させてからフライパンで少し炒ります。それをお茶にして飲みましょう。ごぼうの持つ食物繊維イヌリンで便通も良くなります。
ダンデライオンというたんぽぽもむくみケアには最適なハーブです。タンポポの根をローストしたたんぽぽコーヒーは、自然食品屋さんでよく見かけるようになりました。
このタンポポコーヒーを飲むのも手軽ですし、タンポポの根をハーブティーで飲むのも良いでしょう。
タンポポにはカリウムが豊富に含まれているため、尿の回数が増え毒素も排出します。また腎臓に働きかけるため、血圧を下げることもできます。
局所的にむくみケアをするならば、オイルマッサージをしましょう。
用意するのはキャリアオイルと呼ばれる植物オイル。ホホバオイルやスイートアーモンドオイル、アルガンオイルなどお好きなものを。キャリアオイル10mlに、これからおすすめする精油(エッセンシャルオイル)を2滴ほど混ぜてマッサージオイルを作ります。
(イメージ:写真AC)
ジュニパー
ジンの香り付けに使われるハーブで、スッキリとしたウッディーな香りが特徴。静脈瘤のケアもできる優れもので血流やリンパ液の流れをスムーズにします。
α-ピネンという成分が多くを占めている精油なので、リラックス効果もあり夜のマッサージに使うのが良いでしょう。
ゼラニウム
ローズに含まれるゲラニオールという成分を持つので、ローズを思わせるような甘いやさしい香りがします。ホルモンバランスを整えることで有名ですが、実はうっ滞除去作用があるのでむくみケアにも最適な精油です。生理前のむくみなど、ホルモンバランスを整えながらのケアに取り入れてみるのもいいでしょう。
マッサージをしている時間がないときは、簡単にできるお手製バスソルトがおすすめです。天然塩大さじ2杯に上記の精油を4~6滴ほど入れてよく混ぜ、バスソルトを作ります。お風呂に入れて温まれば、とってもお手軽なむくみケアができます。
バナーイラスト/いいだあやか
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