マエケン3勝目マークも制球力とスライダーのキレに陰り…どう立て直すか

レンジャーズ打線相手に力投する前田(ロイター=USA TODAY Sports)

ツインズ・前田健太投手(33)は20日(日本時間21日)に敵地アーリントンでのレンジャーズ戦に先発し、5回1/3を投げ2本塁打を含む5安打2失点、4三振1四球で今季3勝目(2敗)をマークした。チームは4―2で逃げ切った。

2点の援護をもらって先発マウンドに上がった前田。初回、二死から3番ガルシアに三塁線を破る二塁打、4番ギャロに四球を与えるも5番ソラックを3球続けたスライダーで空振り三振に仕留め、無失点。2回はわずか7球で三者凡退で切り抜けた。上位打線を迎えた3回と4回はスライダーとチェンジアップ主体の配球で無失点。下位打線から始まった5回は7球で三者凡退に仕留め、5回まで72球、被安打3の無失点と踏ん張っていた。

しかし6回、前田は一死からから3番の右打者ガルシアにカウント2―2からの5球目、外角低めのスライダーを思い切り踏み込まれてライナーで右翼席に叩き込まれ失点。続くギャロにもフルカウントからの6球目、ど真ん中のスライダーを完璧に捉えられ右翼席中段に運ばれた。ここで降板となった。

前田が今季、6回を投げ切ったのは初勝利を挙げた4月7日(同8日)のタイガース戦の1回だけ。ここまで11回先発しているが、持ち味の制球力、生命線であるスライダーのキレにも陰りが見られ、投球回数は1試合平均4回1/3。どう立て直していくか。

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