韓国SKグループ、越薬局最大手に1,100億円投資...越企業への投資相次ぐSK

韓国のSKグループがベトナムの薬局チェーン最大手「ファーマシティ」(Pharmacity)に1億ドル(約1,100億円)規模の投資を推進する。

韓国の経済紙などによると、SKグループは、グループ内のSK東南アジア投資法人を通じてファーマシティに投資する案を検討中とされる。 最初に報じた毎日経済新聞(18日)によると、SKグループの関係者は、「ベトナム市場でのヘルスケア分野を含むいくつかの事業投資を検討中」とし「ファーマシティも複数の投資対象の一つとして、まだ決定されたことはない」と述べた。

ファーマシティは、ベトナム全土に500以上の店舗を保有しているベトナムの最大の薬局チェーンである。今年まで店舗数を1000カ所に拡大する方針を明らかにした。

SK東南アジア投資法人は、グループ持株会社のSK㈱を含むSK E&S・SKハイニックス・SKテレコム・SKイノベーションなど5社が2億ドルずつ出資して2018年に設立された。

設立直後の2018年にベトナム飲食業大手である「マサングループ」(Masan Group)の持分9.5%を約4億7000万ドルで買収。2019年にはベトナム最大の私有企業でありコングロマリットである「ビングループ」(Vingroup)の持分6.1%を10億ドルで買収した。昨年はベトナムの製薬大手である「イメックスファーム」(Imexpharm)に投資して持ち株比率を29.2%まで引き上げた。今年4月にはマサングループの流通子会社「ビンコマース」(VinCommerce)の持分16.3%を4億1000万ドルで買収している。

SKグループは韓国の財閥企業のなかでも買収や投資に長けているとの定評がある。

(参考記事:「サムスン資産運用、アラムコのパイプライン事業に1億ドル投資」)
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(写真:SKグループのウェブサイトキャプション)

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