野球キッズの“食育”を考えるウェブセミナー 川﨑宗則さんも参加

8月21~22日に宮城県石巻市民球場で全国大会が開催される「MLB CUP」に関連するプロジェクトの第2弾としてウェブセミナー「親子で学ぶ! 子どもの成長に大切な食育」が行われ、元メジャーリーガーの川﨑宗則さんも参加。自身の体験から感じる、食事や栄養の大切さを川﨑さんらしく元気に明るく語った。

2年ぶりに開催される「AIG presents MLB CUP 2021」に関連するプロジェクトの第2弾「親子で学ぶ! 子どもの成長に大切な食育」が、農林水産省の定める“食育月間”にあたる6月17日にオンラインで開催された。

「MLB CUP」とは、2016年に創設された小学4~5年生のリトルリーガーを対象とした野球大会で、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、今年は2年ぶり5回目の開催が決定している。

今回は「子どもの食育」をテーマに、ロンドン、リオデジャネイロでのオリンピックで日本のサポート施設の食事提供に関わった公認スポーツ栄養士、国立スポーツ科学センター非常勤専門スタッフの石井美子先生が、野球に励んでいる野球キッズ、子どもたちを応援している親御さんに子どもの成長に必要な食事や栄養についてスライドを使いながらわかりやすく解説した。

また、ゲストには、マリナーズ、ブルージェイズ、カブスで活躍し、現在は日本の独立リーグ、栃木ゴールデンブレーブスでプレーしている“ムネリン”こと川﨑宗則さんも参加。自身の体験から感じる、食事や栄養の大切さを語るとともに、子どもたちや親御さんに向けた熱いメッセージを送った。

今回のセミナーのポイントは4つ。

【1】自分のからだ(身長・体重・体調など)と食生活を一緒に考える
身長と体重をしっかり測り、自分の成長を確認する。運動して成長した分よりも食事が多くなれば体重は増え、量が少ないと体重が減ってしまう。

【2】朝食をしっかり食べる
1日に必要なエネルギーや栄養素を採るには、朝ごはんをしっかり食べること。

【3】「基本の食事」を心がける。給食がない土日もしっかり食べる
スポーツをする人の基本的な食事は学校給食にある。炭水化物、たんぱく質、ビタミンをバランスよく摂取する。

【4】こまめな水分補給&補食をうまく利用
水分補給は、のどが渇く前に飲む。水分の確認はおしっこの色。色が濃くなっていると水分が不足。練習前は炭水化物。練習後は炭水化物とタンパク質をできるだけ早く食べる。

そして川﨑さんは、野球キッズを応援する親御さんに「僕は子どもの前ではいつも『おいしい!』と言って食べている。それを自分の父親、母親から習いました。『おいしいよ』って食べる姿を見せると子どもはちょっと食べてみようかなってなる。だから僕は好き嫌いがない。親御さんもおいしい姿を見せてあげてほしい。『おいしい』という言葉を口に出して、ご飯を食べてみてはどうでしょうか』とメッセージを送った。

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