【横浜市長選】小此木氏がIR誘致に異論か 地元・自民市議に衝撃「混乱」「今更反対と言われても・・・」

小此木八郎氏(資料写真)

 任期満了に伴う横浜市長選(8月8日告示、22日投開票)を巡り、自民党神奈川県連会長の小此木八郎国家公安委員長(衆院神奈川3区)が出馬の意向を固めたことに、地元で衝撃が広がっている。

 「われわれの頭の中は混乱している」。小此木氏の突然の表明に、ベテランの横浜市議は戸惑いを隠せない。

 現役閣僚からの転出意欲だけでなく、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の横浜誘致に異論を唱えたと伝わったからだ。

 市連幹部は20日、小此木氏と面会して対応を協議。関係者によると、小此木氏はIRの制度自体に反対ではないが「横浜港・山下ふ頭への誘致はミナトの人たちの思い入れがあるから何とか変えることができないか」と述べたという。

 これについて、地元議員は「横浜港の関係者に相談せず、政治家として自ら決断したのではないか」と小此木氏の思いを代弁する。

 関係者によると、小此木氏は近く市連幹部に意向を正式に伝え、市連は執行部会を開いて対応を協議する方針という。

 市議の間で「自民がIRを主導してきたのに、今更反対と言われても…」と困惑が広がる中、ある市議はこう語る。

 「小此木氏を支援するもしないも、自民がどっちに進んでもいばらの道だ」

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