中日・大野雄 本拠地トラ狩り8連勝へ意欲「引き分けでも何でもいい。僕に勝ちがつかなくても…」

阪神戦の先発へ調整を行った中日・大野雄

竜の〝虎キラー〟が独走中の阪神の前に仁王立ち! 中日・大野雄大投手(32)が中10日で先発する22日の阪神戦(バンテリン)に向け、21日はバンテリンドームで打撃練習やシャドーピッチングを行うなど汗を流した。

対阪神の本拠地となれば2013年8月23日に黒星を喫して以来、11戦負けなしの7連勝と無類の強さを発揮。相性抜群のデータについて「知っているが、参考にはならない。その間に勝ちがついてない試合もある」と言いながらも「(対阪神の本拠地連勝を)継続していけたら。チームを勝たせることをテーマにマウンドに上がっている。僕自身の連勝は分からないが、負けたら途切れる。引き分けでも何でもいい。僕自身に勝ちがつかなくても、それを伸ばしていけたら」と意気込んでいる。

それでも8回2安打1失点の好投で今季初勝利を挙げた前回4月27日の阪神戦(バンテリン)では新人・佐藤輝にソロを被弾した。「いい打者には間違いない。あれまでも、あれからも証明されている。長打を最大限に注意しながら、マルテ、サンズ、大山選手、佐藤選手の4人あたりは特に気をつけたい」と警戒する。

さらに相手先発は、東京五輪で同じ侍ジャパン入りした青柳で、ここまで10試合に登板し、5勝2敗で防御率はリーグトップの2・17を誇る。それでも強敵を前に沢村賞左腕は「今年の青柳選手の数字は素晴らしい。そんなにいっぱい得点を取ることは難しいと思う。最少失点で帰ってこれるかが大事ですね」と侍対決に燃えている。

チームは4カード連続負け越し中と低迷しているが、ここは竜のエース侍が本拠地で得意の虎退治を果たし、チームを上昇気流に乗せるつもりだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社