神奈川・藤沢市、AI案内板の実験開始 NTTドコモ開発、5カ国語対応

AI案内サービスを操作する鈴木市長=藤沢市役所本庁舎

 「デジタル市役所」推進の一環として、藤沢市役所本庁舎で人工知能(AI)を活用した案内サービスの実証実験が21日、始まった。NTTドコモ(東京都)が開発した「おしゃべり案内板」を行政サービス分野に活用するのは初めてという。

 AI案内板は同庁舎の1階エントランスに設置。画面にはバーチャル職員と公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」が現れ1次対応。納税や出産、子育て、結婚など来庁者が受けたいサービスの内容を音声で伝えたり、サービス分野の項目をタッチすると所管課のフロアが表示されたりする。

 日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語の5カ国語に対応。新型コロナウイルス感染症など特に市民の関心が高い項目については、市のホームページにつなげ詳細な情報を提供する。

 操作を体験した鈴木恒夫市長は「多言語に対応したユニバーサルデザインや、コロナ対策である非対面、非接触型など時代のニーズを捉えている」と話した。

 実証実験は約2カ月間で、市役所を訪れる人の年齢層は幅広く、来庁目的もさまざまなことから、NTTドコモは多様なニーズに応えられるよう、実証実験を通じ機能向上を図る考えだ。

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