【欧州選手権】世界ランク1位・ベルギーが貫禄のB組3連勝 混戦の2位争いはオーストリアが制す

ルカク(左)はDFを振り切ってダメ押し点を挙げた(ロイター)

サッカーの欧州選手権第11日(21日=日本時間22日)、世界ランキング1位でB組のベルギーがフィンランドに2―0で勝ち、3連勝の勝ち点9で1次リーグ1位通過を決めた。

すでに2戦目で決勝トーナメントの切符をつかんでいた中で、MFケビン・デブルイネ(29=マンチェスター・シティー)とFWエデン・アザール(30=レアル・マドリード)が先発に復帰。前半からFWロメル・ルカク(28=インテル)の突破やデブルイネの仕掛けでチャンスを演出し、攻撃のリズムをつくっていった。

圧倒的に攻めながらスコアレスのまま前半が終了し、後半も序盤はフィンランドの堅守に手を焼いた。20分のルカクのシュートはネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点ならず。嫌な空気も流れ始めたが、それを一掃したのがJ1神戸でも活躍するベテランDFトーマス・フェルマーレン(35)だった。

29分、デブルイネの左CKにペナルティーエリア中央でフェルマーレンがドンピシャのヘディングシュート。ボールは右ポストの内側に当たったが、これがフィンランドGKルーカス・フラデツキー(31=レーバークーゼン)に当たってオウンゴールを誘発した。

ようやく先制点を挙げたベルギーは再び攻勢に転じ、36分には左サイドのデブルイネのパスをルカクがDFを背負いながら受けると、振り向きざまに右足一閃。地を這うようなシュートはラデツキーの反応を許さず、試合を決定づける2点目を奪った。3試合で7得点、1失点の文句ない内容。世界ランク1位の実力を改めて見せつけた。

別会場で同時刻に行われたもう1試合はデンマークがロシアを4―1で一蹴。フィンランドを含めて3チームが勝ち点3で並んだが、得失点差でデンマークが2位に入って16強入りした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社