長崎IR事業者選定 3者競合へ 2次審査書類を県に提出

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を巡り、長崎県佐世保市のハウステンボスにIRを設置・運営する事業者の選定で、1次審査を通過した3者(グループ)すべてが2次審査に必要な書類を県に提出したことが21日、関係者への取材で分かった。
 3者は▽香港と米国の企業が中心の「オシドリ・コンソーシアム」▽オーストリアの国営企業傘下の「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」▽香港の企業などが中核の「ニキチャウフー(パークビュー)グループ」。
 県は1月に事業者を公募。国内外の5者が応募し、1次審査で運営実績や財務能力などを書類選考した。1次審査を通過した3者には、21日夕方までに具体的な提案内容などをまとめた書類を提出するよう求めていた。2次審査では事業戦略や管理体制、ギャンブル依存症対策などを精査する。
 8月には3者のプレゼンテーションがあり、その後、1者に絞られる。
 県は選定した事業者とIR区域整備計画を作成し、来年4月28日までに国へ申請する。
 IRを巡っては、大阪府・市、横浜市、和歌山県も誘致を表明。国は最大3カ所を認定する。

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