受け継がれる宗家の芸、和泉元彌らが追善で披露! 1年ぶりの 狂言和泉流宗家『和泉会別会』上演決定!

狂言 和泉流宗家『和泉会別会』が2021年7月19日 (月)に宝生能楽堂にて上演される。 チケットはカンフェティにて発売中。 583年の伝統を誇る狂言和泉流宗家が主催する自主公演の中でも、 重要な公演の一つ「和泉会別会」。 同名の公演としては業界最長の「和泉会」の年一回の特別公演。 今年は、 宗家在位51年・流儀史上唯一の現行254曲全曲完演者にして、 57歳という若さで他界した和泉流十九世宗家和泉元秀の27回忌追善公演。 報恩感謝し、 実子の当代宗家和泉元彌、 和泉淳子、 三宅藤九郎をはじめ和泉流宗家次世代の狂言師・和泉元聖(元彌長男)、 和泉和秀(淳子長男)、 和泉采明(元彌長女)、 和泉慶子(淳子長女)その他有縁の演者が出演。

『三番叟 陰陽之式』和泉元秀の芸を受け継ぎ、 定評のある元彌宗家の三番叟。 陰陽之式とは、通常鈴を振り鳴らし演じる後半にあたる「鈴の段」を鈴を錫杖に持ち替えて舞う特殊演出。 宗家のみに許される5回の「烏飛び」は必見。 千歳を勤めるのは、 和泉流宗家筆頭控家次期当主の和泉和秀。 狂言『鈍太郎』和泉元秀が演じて人気を博した演目の一つ。 今回は、 三宅藤九郎(元秀次女)が次世代の女性狂言師二人(采明・慶子)を相手に演じる。 254曲中でも、 二曲でしか見られない幕入りは見どころの一つ。 狂言『朝比奈』当代宗家和泉元彌の嫡男・和泉元聖がシテ(主役)の朝比奈を初演する。 両シテともいわれる閻魔大王を和泉龍宗家筆頭控家当主和泉淳子が演じ華を添える。 飢饉に瀕した地獄から亡者を求めて六道の辻で待ち構える閻魔の前に現れたのは、 百人力の武将・源為朝の霊だった。狂言らしい愉快な発想ながら、 囃子を交え勇壮に魅せる。

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