元F1ドライバーを従兄弟に持つマヌエル・マルドナド、ユナイテッド・オートスポーツからル・マン24時間参戦

 WEC世界耐久選手権やELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦するユナイテッド・オートスポーツは6月16日、今年のWEC第4戦ル・マン24時間レースにおいて、マヌエル・マルドナドを起用すると発表した。

 21歳、ベネズエラ籍のマルドナドは、元F1ドライバー、パストール・マルドナドの従兄弟にあたる。パストールはWECの2018/19シーズンにおいて、ドラゴンスピードから2回のル・マン出場を果たしている。

 昨年までユーロフォーミュラ・オープンなどフォーミュラカーに参戦していたマヌエル・マルドナドは今年、スポーツカーに転向。ユナイテッドから出場したアジアン・ル・マン・シリーズLMP3クラスのタイトルを2月に獲得すると、春からはチームのELMS・LMP2クラスのドライバーとして登録されている。先日のELMS第3戦ポール・リカールでは、総合3位で表彰台にも登壇している。

ELMSでマルドナドがドライブしている32号車オレカ07・ギブソン

 8月のル・マン24時間レースにおいて、マルドナドはLMP2クラスにエントリーするユナイテッドの32号車オレカ07・ギブソンを、すでに発表されているニコ・ジャマン、ジョナサン・アバディーンとともにドライブする。

 ELMSにおいてマルドナドはジャマン、そしてヨブ・バン・ウィタートとトリオを編成しているが、ウィタートはWEC/ル・マンではレーシングチーム・ネーデルランドからエントリーするため、マルドナルドにとってはライバルとなる。

 これで、ユナイテッドはル・マン24時間レースのLMP2クラスに参戦する3台のラインアップのうち、8名のドライバーを発表したことになる。残るは23号車のポール・ディ・レスタ/アレックス・リンに加わるドライバー1枠のみとなっている。

 なお、22号車ではフィリペ・アルバカーキ/フィル・ハンソン/ファビオ・シェーラーがトリオを組むことになっている。

「これほどエキサイティングなチャンスは、これまでなかった」とマルドナドは語っている。

「(昨年の)ル・マン・チャンピオンチームとともに、世界最大のレースに出場できるなんて、これ以上の場所はない」

「レースに集中すべき時がきた。膨大な準備が必要だ」

「このレースが、みんなにとってどれほど意味のあるものなのかは分かっている。この機会を与えてくれたユナイテッドにとても感謝している」

「僕は最高の結果を望んでいるし、素晴らしい仕事ができると確信している。これまで僕が経験したなかで最長のレースとなる。非常にタフになるだろうが、事前に多くの準備が行なわれることは分かっている」

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