湖東三山~金剛輪寺~映えスポットも盛りだくさん!お寺で出会う特別な時間。

観音様の心の広さから感じるパワー

湖東三山の真ん中に位置する[金剛輪寺]は、当時の民衆に絶大な支持を受けていた行基(ぎょうき)が741年に建てられたと言われている。観音様をご本尊とし、人々の苦しみや幸いから救ってくださる観音様の心は大海のごとく無量であると説かれている。そんなありがたい観音様のご利益を頂ける[金剛輪寺]に到着すると、紅葉シーズンで観光バスが10台ほど止まっていて大変な賑わい。撮影スポットとしても有名なので、今回は写真と共にご紹介していきます。

駐車場からはまず総門を通って中に入りました。

水が流れる音を辿るとここにも紅葉が。

目と心と体で感じる自然

総門を通り、受付を済ますと観音様の心のように真っすぐと伸びた道が現れます。左右の紅葉を見上げながら進んでいくと、1246年に建てられた三重塔が現れる。重要文化財となっており、紅葉越しに映る姿は美しい。名残惜く次に本堂に向かうと、[金剛輪寺]といったらコレ!といっても過言ではない”かざぐるま”を持ったお地蔵さんがずらーっと並んだ道へ。2000体を超えるお地蔵さんの石段は写真では見たことはあるものの、実物を目の前にした時にはやはり圧巻だった。しかし、この後訪れる試練を知る由もなく…実はこちらの石段、進んでも進んでも終わりが見えない恐怖の道!(笑) 写真を撮りながら進んでいたこともあり、すごく長く感じた。やっとの思いで登りきると、引き寄せられるような凛々しい本堂とご対面。先ほどの疲れが吹き飛ぶほど美しい。

受付を終えて通る石段坂。

歴史ある三重塔。

カラフルな”かざぐるま”を持つ可愛らしいお地蔵さん。

本堂の中でお守りを買うことができる。

凛々しい本堂。

疲れた体に染みる一杯

石段を下り終えるとお腹が減ってきた…。とってもいい匂いが漂ってくる。[豆の木茶屋]というでお昼ご飯をとることに決定!「長い坂を歩いた後に現れるこのお店から香るいい匂いの誘惑に勝てる人はいないだろう。」と思いながら、優しそうなおばちゃんからオススメメニューを聞くと、地元でとれる「秦荘のやまいも」と教えて下さったので、山芋そばを頼むことに。地元、愛荘町発祥の「秦荘のやまいも」は300年以上前から栽培されている伝統的な野菜だそう。出てきた山芋そばは、出汁のいい匂い。汁の上に山芋がのっていたのでスープに溶けてしまうのではないかと心配していたが、濃厚でねっとり感のある山芋のため、最後まで原型をとどめていた。そのおかげで、山芋の味わいを感じながら蕎麦を楽しめた。

紅葉の観光客で賑わっている豆の木茶屋。

寒い体に染みる山芋そば。

時代を超える日本の美しさ

最後に、明寿院庭園を鑑賞することに。時代の異なる3つの庭園があり、桃山時代に作られたと推定されているのがこの明寿院庭園。どこを切り取っても美しい庭園をみると改めて日本の良さを感じる。まるで絵葉書のような美しさ!”映えスポット”としても要チェック!
壮観なお地蔵さん、美しい庭園、そして絶品そばを味わいに[金剛輪寺]に出かけてみませんか。たくさんの”感激”と出会えるはず。

赤く染まる明寿院庭園の池。

木の間から覗きこんでみる。

情報
[金剛輪寺(こんごうりんじ)]
住所:〒529-1202 滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺874
拝観:8時30分~17時00分
アクセス:《ETC車》湖東三山スマートインターチェンジを出て信号右折1分。
《ETC車以外》京阪神方面からは名神八日市インターを出て信号直進、東近江大橋を越え国道307号線を彦根方面へ12分。
中京方面からは名神彦根インターを出てすぐの信号を左折、国道307号線を直進20分。

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