モンスターが凱旋だ。WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(28=大橋)が22日の夕方、米国から帰国した。
当初は21日に帰国予定となっていたが、所属の大橋秀行会長(56)の計らいで、試合のあったラスベガスで一日ゆっくり過ごしての帰国となった。帰国便の機内アナウンスでは「日本が誇る井上尚弥選手一行が御乗車しています。おめでとうございます」との祝福を受けたという。
19日(日本時間20日)のIBF1位のマイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)戦は、自身初となる有観客での試合となったが、衝撃の3ラウンドTKOで〝聖地〟のファンの度肝を抜いた。
さらにWBC世界同級王者ノニト・ドネア(38)とWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(32=ともにフィリピン)の統一戦が決定し、その勝者と年内にも対戦の期待も膨らんだ。
目標の4団体統一へ、実りの多い米国遠征となった井上は所属ジムを通じて「日本からテレビで観戦してくださったファンの皆様の応援が力になり、自分でも納得する内容で勝利することができました」と感謝の言葉を述べた。
今後は2週間の隔離期間に入るが「期間が明けたら、体を動かしていく予定です。近い目標は、バンタム級4団体統一です。今後はドネア、カシメロに標準を合わせ、誰が相手でも『井上尚弥のボクシング』をみせることができるように、精進していきたいと思います」と改めて誓った。