ソフトバンクが8試合ぶり勝利! 「3番・柳田」が2戦連発3打点で二木沈める

2戦連発の16号2ランを放った柳田

ソフトバンクが22日のロッテ戦(ZOZOマリン)に6―4で逃げ切り、8試合ぶりに勝利を収めた。前カード日本ハム戦で合計11安打と低迷した打線が、かねて苦手としてきたロッテのエース・二木相手に7回11安打を集中して粉砕。交流戦から7試合勝ちがなく、今月わずか3勝と停滞ムードだった鷹に光が差した。

低調だった攻撃陣が奮起した。初回、先頭の三森が右中間を深々と破る三塁打で出塁。続く中村晃が中堅へ犠飛を放ち、わずか3球で貴重な先制点をもぎ取った。3回は松田、三森の連打の後、中村晃が犠打を決めて一死二、三塁と好機を拡大。続く柳田の左犠飛で追加点を奪った。5月9日以降、4番に定着していた柳田がこの日は3番に入り、その前に作った好機できっちり得点を重ねた。4回には、今宮がチーム47イニングぶりとなるタイムリー。7回は柳田の16号2ランなど3点を追加し、難敵・二木を沈めた。

序盤から効果的な援護を受けた先発・レイは5回に1点こそ失ったが、6回118球を投げ切って来日初勝利を飾った。勝ち星から遠ざかり千葉、仙台と続くビジター6連戦を前に、正念場と見越した工藤監督は「次の日は考えないという野球をやっていかないと打破できない」と珍しく〝明日なき戦い〟を強調していたが、ナインが意地を見せた。

1番起用の三森が猛打賞、不調だった松田が13試合ぶりの複数安打、今宮がタイムリー欠乏症に終止符、柳田が2戦連発、新助っ人の初白星など上昇ムードを醸成した。ようやく王者が暗いトンネルを抜け出しそうだ。

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