【横浜市長選】山中氏を野党統一候補へ、立民が調整 IR争点化の行方注目

横浜市長選への出馬の意向を表明した山中氏=6月18日、横浜市中区

 任期満了に伴う横浜市長選(8月8日告示、22日投開票)で、横浜市立大教授の山中竹春氏(48)をカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に反対する「野党統一候補」として一本化しようと、立憲民主党県連が調整を進めている。

 党内では山中氏を評価する声が目立つ一方、市民団体からは「反対運動を共にしていない」と不満の声も。

 小此木八郎国家公安委員長(衆院3区)がIR誘致反対で出馬する意向と報じられたこともあり、IR争点化の行方も注目される。

 「市長選への決意がある」。

 立憲民主党の市議が集まった21日の会議。出席者からは、山中氏への好意的な意見が相次いだという。

 関係者によると、一部の県連幹部を中心に人選が進められていたため、有力候補に山中氏が浮上した際は「会ったことがないので判断できない」と困惑する声も少なくなかったが、18日に市議や県議と面会した結果、評価は上昇。県議の1人は「専門分野がデータサイエンスなので、数値で客観的に分析できる。今の政治に一番欠けているものを持っている」と評価した。

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