【欧州選手権】スターリング弾でイングランドがD組1位突破 チェコも16強入り

先制点を挙げたスターリング(ロイター)

サッカーの欧州選手権第12日(22日=日本時間23日)、1次リーグD組のイングランドはチェコを1―0で下し、2勝1分けの勝ち点7としてグループ1位で決勝トーナメント進出を決めた。敗れたチェコは勝ち点4のままで3位に転落したが、他組との比較で16強入りを果たした。

悲願のユーロ初制覇を狙う〝スリーライオンズ〟がスピードで圧倒した。前半3分、左サイドでの縦パスに抜け出したFWラヒーム・スターリング(26=マンチェスター・シティー)はGKとの1対1の場面でループシュート。これは惜しくも右ポストに嫌われたが、11分に左サイドのMFグリーリッシュからの柔らかなクロスにファーサイドから走り込んでヘディングで押し込み、待望の先制点を奪った。

26分にはエースFWハリー・ケイン(27=トットナム)がペナルティーエリア内から右足シュートを放つが、これはGKの好守の前に得点ならず。2分後にはチェコの逆襲を受けたが、今度はGKジョーダン・ピックフォード(27=エバートン)のビッグセーブで同点にさせない。

後半に入ると両チームとも決定機がなかなかつくれず、43分にはゴール前の混戦からMFジョーダン・ヘンダーソン(31=リバプール)のシュートでゴールネットを揺らしたが、いわゆる〝戻りオフサイド〟の判定でノーゴール。それでも最後までチェコにゴールを許さず、初戦のクロアチア戦に続く「1―0」で1次リーグを勝ち上がった。

第2戦終了時点で同組首位だったチェコは今大会の台風の目とも言われたが、イングランドの堅守に前に精彩を欠き、3試合目で初の無得点。別会場でスコットランドに3―1で勝ったクロアチアに抜かれて3位に転落したが、何とか1次リーグは突破した。

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