【欧州選手権】姉は走り高跳びの女傑…クロアチアが次世代エース&モドリッチ芸術ゴールで決勝T進出

ブラシッチ(中央)は先制ゴールで雄たけびを上げた(ロイター)

サッカーの欧州選手権第12日(22日=日本時間23日)、1次リーグD組のクロアチアはスコットランドを3―1で下して勝ち点4の2位に浮上し、1次リーグを突破した。

初戦のイングランド戦を0―1で落とし、2戦目のチェコ戦もかろうじて引き分け。決勝トーナメント進出のためには勝つしかないクロアチアは前半17分、左クロスをMFニコラ・ブラシッチ(23=CSKAモスクワ)がボレーで合わせて先制した。陸上の走り高跳びで世界選手権2連覇、2008年北京五輪銀メダルを獲得した同国の名ジャンパー、ブランカ・ブラシッチ(37)を姉に持つ次世代エース候補の一撃がチームを勢いづけた。

その後同点にされ、1―1で迎えた後半分には35歳のベテランMFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)が魅せた。MFコバチッチの落としを受けると、右足アウトにかけるミドルシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、スコットランドサポーターで埋めつくされたスタジアムは静まり返った。

2018年ロシアW杯MVP男のスーパーゴールで勝ち越したクロアチアは、32分にCKからMFペリシッチのヘディング弾で3点目を奪って勝負あり。敗退の危機を脱し、決勝トーナメントの扉を開いた。

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