世界初!漢方を配合した身体にやさしいクラフトコーラ「伊良(いよし)コーラ」

コーラ好きから、コーラ職人へ

「お酒が苦手なので、飲み会ではよくコーラを頼んでいました。よく飲んでいるうちに、コーラがどんどん好きになっていったんです」

そう話すのは、各地のコーラを味わうことが旅の醍醐味だという小林さん。世界の国々へ「コーラ巡礼」をして周り、約30種類ものコーラを飲んできたそうです。

そんな小林さんはあるとき、約135年前のコカコーラの製造方法が書かれているウェブ記事を見つけました。コカコーラの製造方法は、本来では門外不出。貴重な情報にとてもワクワクし、書かれていた材料を買い集めて研究を開始。そうして自作のコーラを飲むようになったのです。

祖父が残した工房

2年ほど自作のコーラを飲んでいましたが、味にはあまり満足をしていなかったそう。そんな折、漢方工房「伊良葯工(いよしやっこう)」を営んでいたおじいさまの伊東良太郎(いとうりょうたろう)さんの訃報が届きました。家族でお店の片づけをしていると、「残されたレシピや道具が次々と出てきた」と小林さん。

「これは、コーラ作りに生かせるかもしれない」

小林さんはひらめき、おじいさまのレシピと道具でコーラ作りを開始。出来あがったものを、勤務していた会社のみんなに飲んでもらうと、みんなが絶賛してくれたそうです。そこで、おじいさまとの思い出が残る古い工房から、再出発することを決意しました。

休日に移動販売車でコーラ販売をスタート

小林さんは初めに、ターコイズブルーにカワセミのロゴが入った移動販売車を運転して、表参道近くのファーマーズマーケットでコーラを販売しました。初日は数時間で売り切れてしまったほどの人気だったそうです。今でもお客さんから、ポジティブな反応をもらえると小林さんは話します。

「自分が作ったものを渡して、お客さんがおいしそうに飲んでいる姿を見ることができて、とても幸せです」

一般的なコーラはおいしい代わりに少し不健康なイメージ。しかし伊良コーラの場合は100%天然の素材で作られており、身体に負担もかかりません。また、通常とは違った新鮮な味わいも特徴的です。

桜並木のそばに1号店が誕生!休日のみ営業の「伊良コーラ」

高田馬場から徒歩約15分、春になると辺りがピンクに変わる神田川沿いに、おじいさまの工房を改装した1号店を2020年にオープンしました。

車で販売していた当時はクラフトコーラの認知度もまだ高くなく、購入してくれる人は通りがかった人がほとんど。

しかし店舗ができてからは、遠方から訪れてくれる人も多く、営業していない日でも店舗のそばの自動販売機で伊良コーラを買ってくれるファンもいるそうです。

営業日は休日と祝日のみ。平日はひたすらコーラの研究と制作に専念しているそうです。

店内では2種類の手作りコーラを提供しています。コーラのシロップと炭酸水、レモンと黒胡椒を加えたオリジナルクラフトコーラ「THE DREAMY FLAVOR」(税込500円/1杯)と、ミルクとソーダでシロップを割った「MILKOLA®︎」(税込600円/1杯)です。

今回は看板商品の「THE DREAMY FLAVOR」を頂きました。ほのかな辛さと柑橘系の香りが漂い、とても爽やかな味わい。やみつきになります!

店内では、伊良コーラの原液「魔法のシロップ」や、日本的な要素を盛り込んだ「THE JAPAN EDITION」など、自宅で作って楽しめるシロップも販売されています。

「魔法のシロップ」は100年前のオリジナルコーラレシピをもとに、小林さんが西アフリカから仕入れた「神様からの贈り物」と呼ばれているコーラの実や、カルダモンやナツメグなど12種類以上のスパイスを使用しています。甘酸っぱい柑橘類もブレンドされていて、やさしいフレーバーです。

炭酸やお酒で割っても、さらにはアイスクリームにかけても、コーラの味わいを楽しめます。

クラフトコーラ「魔法のシロップ」
1,200円(100ml)、2,750円(250ml)、6,300円(720ml)

「魔法のシロップ THE JAPAN EDITION」
1,300円(100ml)

※全て税込

渋谷で2号店も開始

2021年4月29日、伊良コーラの2号店が渋谷のキャットストリートにオープンしました。店内は、まるで宇宙空間にいるような幻想的なデザイン。カウンター席もあり、店内でコーラが楽しめます。

今後の目標を聞くと、「日本コーラの代表ブランドになること」と小林さん。夢であるニューヨークへの出店に向け、着実に歩みを進めています。

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