<美のチカラ>五感で感じる美術館 「みみをすますように 酒井駒子展」(後編)

東京都内にある美術館や博物館から魅力的な作品の数々をご紹介するコーナー<美のチカラ>です。前回に引き続き、東京・立川市の美術館「PLAY!MUSEUM」で開催中の「みみをすますように 酒井駒子展」を紹介します。

「みみをすますように 酒井駒子展」は、世界的に有名な絵本作家・酒井駒子さんの20冊を超える絵本を中心に、およそ250点を厳選した酒井さん自身初となる本格的な個展です。会場には酒井さんの作品の絵本を読めるスペースも用意されています。

代表作の「よるくま」は何度読んでも温かい気持ちになれる、大人も子どもも感動できる名作です。「よるくま」について、PLAY!広報の小林はるかさんは「夜中に男の子の元に夜みたいに真っ黒なくまの子がお母さんを探しにやって来る。男の子と一緒に手をつないでお母さんを探すが見つからず、くまの子はついに泣き出してしまう。でも、流れ星が流れた瞬間に願い事をしたら、お母さんが現れ、お母さんはよるくまのために釣りの仕事をしていたという話になっている。お母さんのぬくもりにあふれたストーリーになっています」と話します。

そんな「よるくま」の世界をたっぷり楽しんだ後には、うれしい"お土産”もあります。4カ所に4つ「ことばひろい」というものが用意されています。「ことばひろい」には4つの物語の文章の一部が書かれているため、拾って集めることで「物語の一部を持ち帰る」ことができます。さらに、その拾った言葉を入れる紙製のファイルも4種類の中からランダムで1つもらえます。また、館内にあるカフェではよるくまが訪ねて来たシーンを再現した「よるくまラテ」(660円・税込み)も楽しめます。

「PLAY!MUSEUM」は6月1日から営業を再開しています。カフェでは「よるくまラテ」以外にもたくさんのかわいいメニューが楽しめます。

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