「まん延防止重点措置」対象外の東京・奥多摩町 同水準の規制を設ける店も

東京都の「まん延防止等重点措置」の対象から外れた奥多摩町では、およそ2カ月ぶりに飲食店で酒の提供ができるようになりました。喜びの声が聞かれる一方で、不安の声も上がっています。

奥多摩町は檜原村と共に6月21日から「まん延防止等重点措置」の対象から外れました。登山客でにぎわう週末とは違い、平日のJR奥多摩駅の周辺は休業している店舗が目につきます。

数軒の飲食店が連なる「お稲荷小路」で15年ほど前から営業している小料理店・むら喜もおよそ2カ月ぶりに営業を再開させました。店ではオープンを心待ちにしていた常連や登山者がカウンターを埋めていました。しかし、営業時間や酒類の提供時間は「重点措置」の対象地域と同水準の規制を自主的に設けた上での再開です。店主の村木喜美子さんは「午後6時半でアルコール類の提供はやめ、夜7時には一応閉めるようにしている」と語ります。そして村木さんは「この店からお客さんの感染者が出ても困るし、自分がうつしても困る。やっぱりそこは金もうけではない」といいます。また、地元客が多く集まるという別の店舗でも、都心部からの客足を不安視する声が聞かれました。

対象外の地域であっても独自の感染対策を施しつつ再開された"飲食店の営業”──。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、緩むことない感染対策が求められます。

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