エンゼルス・大谷は4戦連発ならず 3三振と完敗

大谷(中)は4戦連発とはならず(ロイター)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は22日(日本時間23日)に本拠地アナハイムでのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場し、日本人選手初の4試合連続本塁打はならなかった。3打数無安打3三振1四球だった。チームは0―5で敗れて2連敗となり、借金1に逆戻りした。

相手先発は右腕デスクラファニ。ここまで7勝2敗、防御率3・01と好調で、80回2/3で7本塁打しか許していない難敵だ。

1回一死無走者は際どいコースを見切って四球。3回先頭はカウント2―2から真ん中高めのボール球のスライダーに空振り三振だった。5回二死無走者もカウント2―2からの6球目、外角高めギリギリのスライダーにバットは空を切った。2番手の右腕リオーネと対戦した8回一死一塁はカウント1―2からの5球目、内角高めのカットボールに空振り三振だった。3打席とも窮屈そうに振らされた。

デスクラファニのスライダー、リオーネのカットボールは確かに素晴らしかった。しかし、それ以上にチームの3度のワールドシリーズ制覇の立役者だった捕手ポージーの幅と高低をうまく使ったリードにしてやられた。

打席に立つたびにスタンドから大きな拍手とともに「MVP!」コールが上がり、空振りするとどよめきが上がる。しかし、この日は大歓声を呼ぶことはできなかった。

期待された4戦連発はならず小休止となった大谷。23日(同24日)のジャイアンツ戦は先発マウンドに上がる予定だ。リアル二刀流での出場が濃厚。投げては三振の山を築いて4勝目を挙げ、打ってはメジャートップの24号を叩き込んで借りを返す。

© 株式会社東京スポーツ新聞社