荘厳さに引き込まれ 貴重な作品展示 笹川春艸さん、30日まで墨画展 頸城区花ケ崎「さくら会館」

 頸城区花ケ崎の会員制施設「さくら会館」で30日まで、同区出身で上越市在住の水墨画家、笹川春艸さんの墨画展が開かれている。

 同施設で笹川さんの個展が開かれるのは初めて。施設は昨年11月に福祉関連事業のさくらメディカルが整備・完成させ、大池湖畔の眺望と作品展示、食事を一度に楽しめるようになっている。

6面のびょうぶ2枚を使って描かれた「松寿千年」(右)。来場者も特に見入っていた

 2階の展示会場には絵画や掛け軸など12作品が並んだ。その中には2019年にローマ教皇に献上された六曲一双びょうぶ「松寿千年」の貴重な習作が展示され、訪れた人は荘厳さに引き込まれていた。

 上越市内から訪れた伊倉政信さん(68)は「水面や滝の流れなど、水の描き方が感動的。素晴らしかった」と話していた。

 新型コロナウイルス対策として入場には事前予約と会員登録(年会費1000円、初年度無料)が必要。入館料は300円。日、月曜・祝日休業で営業は午前10時から午後3時まで。

 問い合わせは同館(電025・530・3838)へ。

© 株式会社上越タイムス社