キャンプ場で周りを見渡したとき、全力で外遊びを楽しんでいる人たちを見かけることはありませんか?そんな人たちは、幸せオーラ全開で、心の底からキャンプを満喫していますよね。そんなキャンパーたちのアタマの中を覗き見してみると、ブレないテーマがあるようで……?今回は、インテリアスタイリストの遠藤慎也さんの目指す「テーマ」と、車を中心に展開されるこだわりのキャンプスタイルについてお伺いしました。※本記事は2020年に発売された「fam_mag Summer Issue 2020」の特集企画に加筆・修正を加え再構成したものです。
全身全霊でキャンプを楽しむキャンパーたちのアタマの中にはブレないテーマがある!
キャンプ場で自分達と同じフィールドにいて、特別な遊びをしているわけでもない。それなのに、ひときわ目立つほどに外遊びをエンジョイしている人を見かけることがありますよね。
どうしてあれほどまでに幸せオーラが滲み出ているのか、気になるところ。
彼らのキャンプに対する想いやこだわりを紐解いていくことで、その答えが見つかるのではないかと考え、取材しました!
何度も取材を重ねた末に見えてきたのは、みなさんそれぞれに目指しているテーマがあるということ。そのテーマを中心に必要な要素を肉付けしていくことで、その人の生き方や哲学が色濃く反映されたキャンプスタイルが確立されていたのです!
インテリアスタイリスト遠藤氏に聞く! 車が中心のこだわりキャンプとは
インテリアスタイリストとして活動している遠藤慎也さんに、キャンプを楽しむ上でアタマの中で考えていることについてお伺いしました。
仕事柄、たくさんの業種の人と出会うことがある遠藤さん。気の合う仲間と家族ぐるみでグループキャンプを楽しむのだそう。
キャンプで目指しているテーマは「人と自然の多様を楽しむ」で、大人数でも楽しめる場所を選ぶようにしているとのこと。2泊3日が基本で、「毎回異なるメンバーでキャンプを楽しむので、いつもワクワクした気持ちになる」と語ってくれました。
遠藤さんのキャンプのメインギアにもなるのが、クルマ。クルマの上にセットしたルーフトップテントで寝泊まりするため、車を横付けできるオートキャンプ場を選ぶのがマスト。
子どもがいるファミリーでも楽しめるよう、「子どもたちが飽きないような遊びができるキャンプ場を選ぶのも大事」と話してくれました。
こだわりキャンパーの脳内をパパラッチ! 「人と自然の多様性を楽しむCAMP」とは
ここからは、先ほどご紹介したインテリアスタイリストの遠藤さんが目指しているテーマ「人と自然の多様を楽しむ」について、実際にキャンプを取材させてもらいながら、深く掘り下げていきます!
仲間:さまざまな職種の人たちが集結!
シェフやデザイナー、木工職人、モデル、フォトグラファーなどなど。さまざまな職種のメンバーが集まるキャンプでは、会話の内容はもちろん、道具選びのツボも違うため、マンネリ化することなく常に刺激がもらえるのだとか。
場所:フリーサイト&なるべく自然が多いキャンプ場を!
有名なキャンプ場や高規格のサイトは選ばずに、穴場的なキャンプ場やゆったり過ごすことのできるフリーサイトをよく利用するそう。
グループキャンプになると人数や荷物が多くなるので、開放的な広い場所が◎!
料理:プロにキャンプ料理をお任せする!
キャンプ料理は、実際に飲食店で働いているシェフにお任せしているという遠藤さん。キャンプ場近くにあるお店で新鮮な食材を入手し、プロがその場でささっと調理。自分にはできない分野のプロがいれば、食事の時間が一層盛り上がります。
空間:心地良くなる音楽を流す!
Bluetooth対応のスピーカーを持って行き、それぞれ好きな音楽を流すようにするのも遠藤さんのキャンプスタイル。ジャンル問わず好きな音楽をBGMとして楽しめる反面、気づいたらスピーカーの争奪戦になっていることも(笑)
アクティビティ:子どもが満喫できる遊びをする!
キャンプ仲間には子どもを連れて参加するメンバーが多いため、毎回子どもが飽きないような遊びを考えていくのだとか。もちろん大人も混ざって楽しめるサッカーをしたり、スラックラインやハンモックで特別ルールを決めて遊こともあるのだそう。
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クルマ:旧車を楽しむ!
宿泊の際は、旧車をリビルドしてキャンピングカー仕様にしたクルマで寝泊まりするそう。海外の自由なロードトリップスタイルに感動し憧れたことから、遠藤さん自身もやっているのだとか。
仕事:資料になりそうな写真の撮影!
インスピレーションを源にする仕事柄、キャンプ中は写真を撮ることも。自然の中で、その日ごとにヒト・モノ・コトが変わるため色々な気づきがあるとのこと。撮った写真は仕事用の資料として使用することもあるそうです。
愛用のカメラはSONYのミラーレス一眼。
写真:キャンプ仲間との集合写真は必ず撮る!
キャンプの最終日には必ずみんなで集合写真を撮ります。
毎回メンバーが異なるため、そのときに楽しんだメンバーで写真を撮って思い出に……。サプライズ動画で使うこともあるようで、欠かせない決まりごとになっているそう!
もっと知りたいことがある! ちょっと踏み込んだ質問を無茶振りしてみた
遠藤さんの素敵なキャンプスタイルを聞いてみて、「もっとここが知りたい!」と思う人もいると思います。
ここでは、ちょっと踏み込んだ質問や無茶振りをしていきます。
「寝る場所はルーフテント」:ルーフテントってどんなものを使っているの?
遠藤さんが使っているのは、ボーラーのルーフトップテント。3年前に購入したレンジローバークラシックに取り付けており、日本未発売の希少なテントだそうです。クルマとカラーをリンクさせているのもポイント!
入り口に腰をかけて、ボーッと過ごすのも日課とのこと。
「本気のサプライズ」:記念日やイベントにはみんなでサプライズを
記念日やイベントなど、コトあるごとにキャンプ仲間みんなでサプライズを用意。念入りに準備して、みんなが油断しきったタイミングで驚かせるのがすごく楽しいんだそうです。思い出にも残るし、成功したときの充実感が半端ないとか。結婚した夫婦のためにサプライズムービーを上映することも。
遠藤さん自身も、プロポーズした際、そのまま仲間が待つキャンプ場に行って奥様にサプライズパーティーを開いたこともあるとのこと……!
「ウクレレ演奏会」:ウクレレが聴きたいのでなんか弾いてください! ウクレレを始めたきっかけは?
「ハナレグミの『家族の風景』でも弾いてみましょうか。」
きっかけは、仕事やキャンプの移動中によく渋滞に引っかかることがあったため、暇つぶしに何かできないかと模索し、辿り着いたのがウクレレだったそう。簡単にできそうだなと思ったのも理由のひとつだそうです。
「カメラは見ない」:遠藤さんが撮るキャンプ写真 なぜみんなカメラの方を見ていないの?
自然な動きや表情を切り取るため、遠藤さんの撮るキャンプ写真はみんなカメラ目線ではありません。カメラを意識するとどうしてもいつもと違った表情になりやすいというのが遠藤さんの考えです。
熱心に調理している顔や他愛もない話で盛り上がっている顔など、自然な表情をしている方がその人らしさが出ると語る遠藤さん。あとから写真を見て撮られていたことに気づく人もいるんだとか!
「The Rolling Homeを求める」:みんなが貼っているそのステッカーは何ですか?
みんなが貼っているステッカーがあったので聞いてみました。これは遠藤さんお気に入りの英国雑誌「THE ROLLING HOME」のオリジナルステッカーです。リビルドしたバンやトラックと、その旅を紹介する英国の雑誌なんだとか。
出版元からステッカーを直接取り寄せるほど愛着があるとのことで、同じ価値観を持つ仲間内のグループステッカーのように感じているそう。
「DIY精神を大切にする」:どんなキャンプ道具をDIYしているのか気になる!
主に焚き火で使えるアイテムを中心に作ることが多いとのこと。焚き火関連のギアにはこだわりを持っていて、自分の手に合う仕様に。なおかつ友人に「どこで購入したの?」と言われるようなギアを自作できればと思っているそうです。
火バサミとブラスターはマストアイテムで、相棒のようにいつもキャンプへ持って行っていくとのこと。
「その土地の美味しいものを食べる」:生樽まであるのか! お味はいかがですか?
新鮮な味が楽しめて最高に美味しい「生樽」はマスト。
「スーパーで缶ビールを購入するのもいいですが、せっかくなら自分の好きなビールを仲間と共有し、美味しい空気と共に味わいたいなと思って生樽を常備するようにしています!」とのこと。
「気になるギアを買って試す」:遠藤さんが次に狙っているキャンプギアが知りたい!
ブランドやカラーにとらわれず、様々な道具を取り入れるという遠藤さんが次に狙っているのは、暖炉とテント。キャンプオーパーツの『TENTO暖炉(両面ガラス無し仕様)』は、バイオエタノールを燃料とした珍しいエコ暖炉で、焚き火ができないときでも気軽に炎が眺められる魅力があるそうです。
テントはノルディスクの『アスガルド 7.1 Denim』で、日本のデニムメーカー・カイハラデニムとのコラボモデルです。デニムカラーの個性と焚き火の近くに設営しても気にならない素材に惹かれたとのこと。
いろんなスタイルを試して自分だけの満喫キャンプスタイルを見つけよう!
今回は、インテリアスタイリストの遠藤慎也さんのキャンプについて詳しくお伺いしました。
遠藤さんのキャンプは、「人と自然の多用を楽しむ」というテーマを軸に、日によって変わるヒト・モノ・コトを大切にしながらキャンプを楽しむのが最大のポイントでした!
皆さんもぜひ自分だけのオリジナルテーマを決めて、満喫できるキャンプスタイルを見つけてくださいね!
(ライター:タカマツミキ)
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