全8エピソードのドキュメンタリー・シリーズ『This Is Pop: ポップスの進化』がNetflixにて2021年6月22日から配信開始となった(日本語字幕付)。
過去に『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』『グローバル・メタル』『ヒップホップ・エボリューション』といった話題となった音楽ドキュメンタリーを送り出しているカナダの制作会社バンガー・フィルムズによるこのドキュメンタリー。6月22日からそれぞれ44分の全8話が一挙に公開され、多彩なアーティスト、プロデューサー、ソングライターらが、ポップ・ミュージックの歴史的奥深さだけではなく、人種差別、性差別、階級差別、クィア・ポリティクス、社会的不公正といった、社会的な影響なども絡めて掘り下げていく。
全8話の各エピソードは以下の通り。
エピソード1 『ボーイズIIメン・ブーム』
地元フィラデルフィアの音楽とモータウンの影響を受けたというボーイズIIメン。彼らの成功が、ボーイズグループの歴史に新たな波を起こしてゆく。
エピソード2 『オートチューン』
歌声を補正するオートチューンが登場。賛否両論を浴びながらもポップス界の在り方を変え、シェール、T-ペイン、カニエ・ウェストらに影響を与える。
エピソード3 『ストックホルム症候群』
音楽界の隠れた大国、スウェーデン。アバ、エイス・オブ・ベイス、名プロデューサーのマックス・マーティンなど、スウェーデン躍進の秘密を探る。
エピソード4 『カントリーがポップスに出会う時』
アウトローブームから「9時から5時まで」の野心まで。ドリー・パートン、ウィリー・ネルソン、リル・ナズ・Xがカントリーとポップスを融合させてゆく。
エピソード5 『ブリットポップがやって来た!』
グランジの台頭後、独自の遊び心満載のポップスを展開した英国バンド。ブリットポップが隆盛を極めるなか、オアシスとブラーが激しい対立を繰り広げる。
エピソード6 『フェスティバルの夜明け』
ヒューマン・ビー・インからグラストンベリーまで。ステージと観客のエネルギーがひとつになるポップス界の通過儀礼、音楽フェスティバルに迫る。
エピソード7 『歌の力』
音楽で世界は変わるのか。ホージア、ミルック、チャックD、ザ・ハルーサ・ネイション、ビリー・ブラッグなど、アーティストの抗議の歌に耳を傾ける。
エピソード8 『ブリル・ビルディング4曲の物語』
同僚作曲家にささげたヒット曲、アニメに登場するバンド曲など。50年代以降、ヒット曲の工場として名をはせたブリル・ビルディングの歴史を振り返る。
同シリーズのプロデューサーを務めるバンガー・フィルムズのアマンダ・バートは、次のように述べている。
「私たちは “ポップとは何か?”という問いから始まり、思いもよらない答えを見つけ出しました。それは、チャートや車のラジオから流れてくる楽曲以上のものであり、その音楽が生まれた時に人々がどのような生活を送っていたか、また、その音楽を聴いて人々はどんな風に踊り、愛し、泣いていたかを封じ込めた完璧なタイムカプセルなのです」
Written By uDiscover Team