【東京五輪】都庁前で大規模デモがスタートも…小池知事の入院で〝肩透かし〟

都庁前で始まった五輪中止を求めるデモ

東京五輪開幕1か月となる23日、東京都庁(新宿区)の前で「中止」を求める大規模なデモが行われた。

この日は1894年にピエール・ド・クーベルタン男爵によってIOCが創設されたことを記念した「オリンピックデー」。午後6時、都庁第1庁舎前には国内の反五輪団体6つが集結した。「NO! Olympic(ノーオリンピック)」というボードや「やってる場合か中止だ中止!」などの横断幕が掲げられ、多数の海外メディアが集まった。

本来は開催地である東京都の小池百合子知事(68)に対し「中止」をアピールし、怒りの声を上げる目的だった。しかし、前日に小池知事は過労により入院。デモに参加した女性は「本当は直談判したかった」と肩を落としたが「相当に疲労がたまっていたのか」と体調に関してはいたわった。また、別の参加男性は「都知事選が近いから。入院してしまったことは残念」と〝肩透かし〟に困惑していた。

一方、今回は日本だけでなく24年大会の開催地・パリ(フランス)、28年大会のロサンゼルス(米国)、18年冬季大会の平昌(韓国)の3都市で活動する反五輪団体と同時間帯に連携。オンラインで各国団体のメッセージを発表するという。

都庁前での抗議運動は午後7時まで行われ、その後は新宿アルタ前までデモ行進を行う。

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