阪神がフラストレーション募る完敗… 矢野監督「俺が受けとめる」

選手交代を告げる矢野監督(右)

阪神は23日の中日戦(バンテリン)に2―6で完敗。相手打線を上回る12安打を放ちながら勝負所での「あと一本」を欠き、虎党にとってはフラストレーションが残る敗戦となった。

積極的に挑んだ結果の失敗については選手を責めることはしない矢野監督だが、この日ばかりはナインたちの〝勇み足〟がアダとなってしまった。2回一死一塁の場面では、糸原の中前打の間に一走のサンズが果敢に三塁を狙うも、相手守備陣の好返球もありタッチアウト。5回一死一塁の場面では、福谷の悪送球の間に、一走・近本がホームを狙うも、これも本塁で憤死。いずれの回も決定的な得点機を逸した。

15打席連続無安打と、打棒が冷え込み気味な4番・大山の状態も気がかりだ。この日も初回二死二塁の第1打席で見逃し三振。3回二死二、三塁の第2打席では右飛。特に後者の当たりは打球をしっかり捉えたライナー性の鋭い打球を相手守備陣に好捕されたものだけに悔しさが残る。

試合後、報道陣の取材に応対した矢野監督は「(三塁コーチの)藤本だって、これまでいい判断をしてくれている。迷ったら俺はいってもらったほうがいい。それはちゃんと俺が受けとめる」と〝走塁ミス〟を責めぬ姿勢を強調。不調が続く大山についても「悠輔(大山)は4番だし、どうしてもいいところで打順がめぐってくる。あいつ自身も一生懸命もがきながらやっているんで。そこも俺が受けとめる」と擁護し、球場を後にした。

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