巨人・山口がなぜかブーイング覚悟でうれしい白星「もっとヤジが多いのかなと…」

試合後、打のヒーロー・丸(左)とともに〝丸ポーズ〟を作る山口

米球界から約2年ぶりに復帰した巨人・山口俊投手(33)が23日のDeNA戦(富山)で先発し、6回途中1失点の力投で今季初勝利を挙げた。

初回こそ柴田に先制ソロを浴びたが、その後は落ち着きを取り戻し、追加点を許さず。場内のビジョンでは最速151キロを計測し、フォークの切れ味も抜群だった。6回に二死満塁として降板となったが、リリーフ陣と攻撃陣の奮起で日本で642日ぶりの白星をゲットした。

復帰戦で即ヒーローインタビューに招かれた山口は「(投球内容が)ちょっと中途半端な感じだったんですけど、今僕がここに立っていいのかどうかっていうのは…」と謙遜しつつも「ありがとうございます」と感謝を口にした。中でも自身が降板した直後の満塁のピンチを切り抜けてくれた大江に対して「厳しいところでしっかり抑えてくれて『ありがとう』と声をかけたいですね」と語った。

「途中加入ですし、結果しかない」「チームが1勝でも多く勝てるように」とG党の前で次々と抱負を述べた一方で、このままでは終わらないのが山口だ。2年前まで巨人に在籍した際もユーモアたっぷりな言葉を織り交ぜるのも〝山口流〟。インタビューアーに日本のファンから送られた拍手について問われると、なぜかブーイングを覚悟していたようで「もっとヤジが多いのかなと思ったんですけど」とポツリ。

これにはスタンドのファンから笑い声も漏れ、山口は「すごく温かい声援、ありがとうございまーす」と再び感謝を伝えていた。

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