「インタープリター」から案内技術学ぶ 九十九島ビジターセンター

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オンラインで研修を受けるビジターセンター職員ら=佐世保市、九十九島ビジターセンター

 長崎県佐世保市鹿子前町の九十九島ビジターセンターは、知識ではなく体験を通して自然や歴史、文化の魅力を伝えるガイド「インタープリター」への理解を深める研修をオンラインで行い、市内外で情報発信を行う施設の職員ら約20人が参加した。
 案内する技術の質を高めようと初めて開催。同センター職員や「NPO法人雪浦あんばんね」(西海市)、「雲仙お山の情報館」(雲仙市)などが、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で参加した。愛媛県を拠点にインタープリターの普及活動などを行う「一般社団法人をかしや」の代表理事、菊間彰さん(46)が講師を務めた。
 菊間さんによると、インタープリターは元々米国の国立公園の解説員を指す言葉。主に環境教育分野で使われており、菊間さんは観光などにも広げようと活動。体験を通して感動を伝える案内ができるガイド育成に力を入れている。
 研修は16、17日に実施。2日目は、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、オンラインでも視聴者が体験を楽しめるコンテンツ作りに取り組んだ。
 オンラインでのツアーは、参加者は五感のうち聴覚、視覚の二感しか使えない。そのため効果的に音や景色などを届け、想像してもらえる工夫をすることが大切だという。
 同センター職員4人は、九十九島と同じ植物などを見ることができる同センター近くの「うみかぜ広場」の遊歩道で動画作りに挑戦。ガイド役と参加者役などに分かれ、九十九島を作る砂岩や、海岸沿いに生育する植物「トベラ」などを紹介。参加者役に実際に触ってもらうことで視聴者の「体験」も表現した。
 オンラインでのガイドツアーを初めて経験した同センター職員、山口朗子さんは「プログラムの作り方を見直すいいきっかけになった。今後も九十九島の魅力を伝えていけるよう日々研さんしたい」と話した。

九十九島の魅力を伝える動画作製で内容を協議する九十九島ビジターセンター職員=佐世保市内