院内クラスターは人災だ! 医師会・中川会長を追い込む5人の告発者「よほどの覚悟」

激震の日本医師会

日本医師会の中川俊男会長がまたもや週刊誌をにぎわせた。中川氏が理事長を務める病院「新さっぽろ脳神経外科病院」で新型コロナウイルスのクラスターが発生していたのだが、それが「不十分な感染対策の結果だ」と、発売中の週刊文春で同病院の職員5人が告発しているのだ。

5月中旬に同病院はクラスターが発生したことをホームページで公表。同20日までに病棟職員4人、入院患者7人に陽性が確認されたと伝えていた。今月19日には「職員および入院患者さまの新型コロナウイルス陽性者・経過観察者はゼロとなりました」と報告している。

そんな中、文春誌上で「『中川医師会長はコロナ患者を見殺しに』職員5人が告発」とおどろおどろしいタイトルで内情が明かされている。なんと陽性者の隔離が行われていなかったという。

そのことも問題ではあるが、同じ病院から5人の職員が告発していることもまた驚きだ。

医療関係者は「中川氏が理事長として職員らに相当、不信感を持たれているということではないか。内部の問題を告発すると病院の評判が落ちるなど、職員も共倒れになることもあり得ますが、それでも外部に話すというのは職員にもよっぽど覚悟があったはずです」と指摘した。

これまでにも中川氏にはまん延防止等重点措置の最中に政治資金パーティーに出席したことや、すしデート報道などが報じられた。まるで中川氏が標的にされてようで、日本医師会内部からのリークが疑われる事態にもなっていた。

この日、中川氏は日本医師会の定例会見に出席。新型コロナウイルスの感染状況について、「リバウンドの可能性は非常に高い」と述べていた。会長就任から1年が経つが、前途は多難だ。

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