仲野太賀、小野田旧陸軍少尉に戦争の終わりを告げる役 イッセー尾形、諏訪敦彦も出演 映画「ONODA」

太平洋戦争後もフィリピンのジャングルで孤独に過ごし、約30年後に日本に帰還した実在の人物である、小野田寛郎(おのだ ひろお)旧陸軍少尉を描いた映画「ONODA(原題)」の、日本人キャストが追加発表された。小野田の青年期を演じる遠藤雄弥と成年期を演じる津田寛治に加え、仲野太賀、イッセー尾形らの出演が明らかとなった。

仲野太賀が演じるのは、小野田に戦争の終わりを告げる鈴木紀夫役。イッセー尾形は、小野田に最後の指令を命じた谷口義美役を務めている。また、小野田と最後まで生き残った小塚金七を松浦祐也(青年期)と千葉哲也(成年期)が、小野田の父・種次郎を映画監督でもある諏訪敦彦が演じる。ほかにも、カトウシンスケ、井之脇海、吉岡睦雄、足立智充、嶋田久作、伊島空、森岡龍らが脇を固める。

「ONODA」は、太平洋戦争後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島で孤独な日々を過ごし、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した実在の人物である小野田寛郎旧陸軍少尉の、孤独と壮絶な日々を描いた人間ドラマ。遠藤雄弥と津田寛治がダブル主演し、全キャストを日本人俳優が務めている。フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、日本の合作で、カンボジアで撮影された「ONODA」を監督したのは、新鋭派監督のアルチュール・アラリ。全編日本語による演出にこだわり、徹底したリサーチをして本作を作り上げた。

第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でのオープニング作品を飾り、現地時間7月7日に公式記者会見と公式上映が行われる。アルチュール・アラリ監督がワールド・プレミアに立ち会う予定となっている。

【作品情報】
ONODA(原題)
2021年秋公開
配給:エレファントハウス
©2021映画『ONODA』フィルム・パートナーズ(CHIPANGU、朝日新聞社、ロウタス)

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