「電話でお金の話はしません!」 海老名市の郵便局で特殊詐欺防止キャンペーン 神奈川

窓口を訪れた顧客に特殊詐欺被害の防止を訴えるポケットティッシュを配布するキャンペーン

 神奈川県海老名市内の全11郵便局で15日から、窓口を訪れた顧客に特殊詐欺被害の防止を訴えるポケットティッシュを配布するキャンペーンが始まった。日本の郵政事業の創業から150年を記念するとともに、海老名市も市制施行50周年で、同市内の郵便局が企画した。

 ティッシュには「詐欺に注意! 郵便局、市役所からは電話で還付金などのお話はしません!」などと書かれた紙が入れられ、高齢者を中心に後を絶たない特殊詐欺被害に注意を促している。

 この企画を発案した杉久保郵便局(同市杉久保南2丁目)の村山隆秀局長は「新型コロナウイルスのワクチン接種を口実にした特殊詐欺の手口もあると海老名署から聞いており、郵便局としても被害防止に努めたい。不審なことがあれば、警察や市、郵便局に相談してほしい」と呼び掛ける。

 この日は年金支給日で、郵便局の窓口担当者は訪れた人にティッシュを手渡しながら「被害に遭わないように気を付けてください」などと伝えていた

 キャンペーンは年末まで継続する。

© 株式会社神奈川新聞社