【MLB】大谷一問一答 本調子でなくとも2戦連続QSのワケ「データをうまく逆手に」

試合後の会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)

6回9奪三振1失点力投も4勝目ならず「投げるうちに徐々に徐々に良くなった」

■ジャイアンツ 9ー3 エンゼルス(日本時間24日・アナハイム)

エンゼルスの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、本拠地・ジャイアンツ戦で「2番・投手」で出場した。投打同時出場は8度目。6回9奪三振6安打1失点と2試合連続クオリティスタート(QS)と力投したものの、今季4勝目と日米通算50勝はならなかった。打撃は3打数無安打2三振で打率.265。チームは延長13回の総力戦で敗れて3連敗を喫した。

――今季最多105球の力投だった。
「暑かったですけど、それなりに回を投げられたのは。ちょっと球数は多かったですけど良かったなと思います」

――序盤は球速が出なかった。体が重かったか。
「そうですね。体が動きづらいと感じていましたけど、投げるのを重ねるうちに徐々に徐々に良くなったので。そこも良かったなと思います」

――ジャイアンツ打線の印象は。
「データを見ながらやっているという感じはしましたけど、うまく逆手に取れればいいんじゃないかと思って投げられていた。本塁打は甘かったですけど、それ以外はボチボチ良かったなと思います」

――ジャイアンツの先発投手ガウスマンに3打席凡退した。
「なかなか見ない軌道のボールだったと思うので。何とか打ってチャンスを作れればいいですけど、なかなか難しかったかなと思います」

――2登板続けて中5日での投球となった。
「前回は特にはなかったですけどね。体が重いのも、シーズン中はよくあることなので、それが中5日なのかなんなのかよく分からないですけど。普通に投げている段階でも日によって体調良し悪しあるので。それがシーズン中は普通じゃないかなと思いますし。そういう時に抑えられるのが良い選手になるための条件かなと思います」

打撃は3打数無安打2三振「得点力で必要とされている。仕事が出来なかった」

――マドン監督は控え野手が3人いたら投打同時出場できると言っている。今日は2人しか使えない状態にも関わらずリアル二刀流を託された。
「基本的には野手がしっかりといる状態でないと、監督的にも自分的にも怖いところがあるのかなと思うので、通常ではないのかなと思いますけど。今はトラウト選手がいない状態なので得点力という意味で必要とされているのかなと思います。勝つための重要なピースとして起用してもらったのかなと思うので。打つ方面でその期待に応えられなかった。そこはチームのために仕事ができなかったのかなと思います」

――5回のピンチで球威が上がった。
「あそこはホームランはもちろん良くはないんですけど。トータルで試合を作る中で全部が全部、全力で投げればいいってわけでないので、その勝負どころの見極めも大事ですし。あそこで勝つ確率を残すためには、やっぱり一番重要なところではあったので。絶対抑えたい場面ではあったのかなと思います」

――今季は本調子でなくても抑えられる試合が多い。引き出しの多さに成長を感じるか。
「相手がどういう風に考えているのかなとはよく考えるので。そこは投手やってても打者やってても変わらないですし。必ずしも状態が良い時ばかり投げられるわけではないので。特に調子が悪い時っていうのは、そういう自分が投げているボール以外の要素のところで打ち取っていく部分が大きいかなと思います」

――大谷選手の世代だと世界が目標になるのか。
「どうなんですかね。プロ野球を見る機会が多いんじゃないかなとは思いますけど。ただ、前よりはメジャーリーグを見る機会が多いかと思いますし、目にする機会も多い。ここにいる以上はワールドシリーズに出てみたいと思うし、それで勝ちたいのが一番の目標だなと思います」

――いくつからメジャーを目指す夢を持ったか? 当時、影響された日本選手は。
「いくつっていうのは特にないですけど。いつかもっともっとうまくなったら、やっぱり一番高いところでやってみたいと思うのが普通だと思うので。徐々にそういうふうに考えるようになったっていうところ。テレビで見てきたのは松井さんとイチローさんが断トツで多いので。そのゲームをよく見るがあったのかなと思います」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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