手話交えコロナワクチン説明 長崎県が障害者向けに動画作成

手話を交え新型コロナワクチンの効果や副反応などについて説明する動画

 長崎県は、新型コロナウイルスのワクチンの効果や副反応などについて、聴覚障害者らに手話通訳を通じて説明する動画を作成した。視覚障害者にも試聴してもらい、音声だけでも分かる内容。動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開し、県ホームページの障害福祉課のページからも見られる。
 動画は約23分。資料を大きく映し、県医療政策課の安藤隆雄医療監(医師)が説明、手話通訳者が同時通訳する。新型コロナの症状や感染経路、重症化しやすい人などを例示。ワクチン接種については感染や発症、重症化などを予防する効果があると紹介する。
 一方、接種の副反応として、発熱や倦怠(けんたい)感、頭痛、「アナフィラキシー」と呼ばれるアレルギー反応が出る可能性にも言及。基礎疾患などがある場合は、接種する際に医師の判断を仰ぐよう求めている。
 県ろうあ協会から5月、障害者に配慮した情報発信を心掛けてほしいと要望があり作成。県障害福祉課は「障害者の方は情報が届きにくく、不安があると思う。取り除く一助になれば」と視聴を呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社