柔道家の溝口紀子氏がJOC・山口香氏の〝誰のための五輪なのか〟発言に「政治的な色に染められている」

23日には五輪反対デモも行われた

24日放送のTBS系「ひるおび!」では東京五輪・パラリンピックの有観客開催の是非などについて議論した。

この中でソウル五輪柔道銅メダリストでJOC理事、山口香氏の朝日新聞のインタビューでの発言をピックアップ。山口氏は「五輪は平和の祭典と言われますが五輪をやったら平和になるわけではない」「五輪が国民を置き去りにしたイベントになればそもそも誰のための五輪なのか」などと五輪組織委員や政府を批判した。

山口氏はこれまでも東京五輪開催に批判的な発言をしてきたが、これについてバルセロナ五輪柔道銀メダリストでスポーツ社会学者の溝口紀子氏は「山口さんはいつも媚びない。正論で自分の意見を堂々と言えるのはさすが」と称賛。

その上で「今は世論は二分しいる。そういう意味で山口さんの発言も政治的な色に染められていると思う。五輪の後に総選挙があって、五輪をやりたい政府側と(やりたくない)アンチ政府側の代表という形で山口さんの意見とかアスリートの声が利用されている。ある意味政争の具になっていて、そういう意味で特別な状況になっている」と私見を述べた。

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