投票率を上げるには!?政治に詳しくない人に政治について聞いてみた ~選挙ドットコム素人ライター座談会~

こんにちは、自称日本一意識低い政治ライターひがし(@misuzu_higashi)です。

選挙ドットコムが掲げる目標のひとつに「投票率の向上」というものがありまして、私はその目標がすごく好きです。
しかし、私なりに工夫を重ねて頑張っても……

ちくしょう!!! 何をやっても投票率が(イマイチ)上がらねえ!!!

それでも来る都議選(6月25日告示、7月4日投開票)に向けて、選挙ドットコムは投票率の向上に励まなければなりません。
幸か不幸か今は新型コロナウイルスの影響もあり、民衆の関心が政治に向いてきているはずです。そのチャンスを逃すわけにはいかないのです。

そして私は記事の執筆にあたり、その「民衆」とやらが政治について思っていることを本音で聞きたいんだ!……というわけで、選挙ドットコムライター陣営のうち政治の素人だけを厳選して完全読者目線の座談会を行うことにしました
「政治に詳しい人」たちだけで頭を抱えてうなっていても埒が明かないですからね!

選挙ドットコム素人ライター紹介

ひがし:自称日本一意識低い政治ライター。
Cさん:政治に関心はあるけど知識はない。
Hさん:興味はあるので勉強中。
Mさん:40代になるまで政治に興味がなかった。
Sさん:選挙のときになったら多少調べるレベル。
Yさん:一応毎回投票はしている。

そうそう、これですよ。「政治にちょっと興味はあるけど……」の層。
まるで選挙ドットコムの想定読者のような人ばっかりですね!

本日の議題

  • 政治や選挙はハードルが高いものなのか?
  • 友達が「選挙出る」って言ったらどうする?
  • どうしたらもっと投票率は上がる?
  • どんな人に政治家になってほしい?

では、座談会スタート!

【1】政治や選挙はハードルが高いものなのか?

ひがし:政治や選挙ってよく考えれば身近なものなんですけど、なんか敷居が高いというか、ハードル高くないですか? 

Cさん:私は選挙に対してはあまり「ハードルが高い」「難しい」と思ったことはないのですが、政治に対してはあります。ただただ「よく分からない」という感じ。

Yさん:選挙に行くこと自体は期日前投票があったりするので比較的簡単じゃないかな。

ひがし:「政治は難しいけど選挙はそうでもない」説が浮上してきましたね。

Sさん:僕は初めての選挙に行ったときに「誰に投票するか」を考える基準みたいなものがなくて困った覚えがあります。

Cさん:私は「なんとなく良さそうな人に投票したら良いか~」くらいの気持ちでいます。

ひがし:それで十分っすよ。もっと気楽に考えてほしいな~。
でもいきなりポンと選挙権だけ渡されてもSさんみたいに悩んじゃいますよね。それはめっちゃ分かります。
逆に、政治や選挙を身近に感じられるようになった転換期みたいなのってありました?

Mさん:大人になって徐々に政治活動に関わっていってからだと思います。
当時の職場に候補者が来たりとか、上司と飲みに行って政治について語ったりとか。

ひがし:確かに。私も仕事で政治に関わるようになってから政治に対するイメージはガラッと変わりましたね。
政治家さん、意外と(失礼)頑張ってるんですよね~。

【2】友達が「選挙出る」って言ったらどうする?

ひがし:政治に対して難しいな~って思って避けてても、友達が「選挙出るから投票して!あと手伝って!」ってお願いしてきたらさすがに政治や選挙を身近に感じざるを得ない気がしていて。
みなさん、友達が選挙に出たら応援します?

Hさん:応援したい気持ちはありますが、やはり政策はしっかり聞くと思います。
いくら友達とはいえ、自分が理想とする社会とあまりにもかけ離れていた場合、さすがに投票はしないだろうなと……。

Sさん:友達の目指す方向や政策によっては投票も応援もします。
(自主規制)や(自主規制)のような若者無視みたいな方針だったら友達やめてしまうかもしれないです(笑)

Mさん:とにかく政策や何をしたいのか?を聞きます。
その上でその友人に一票入れるレベルだと判断したら、自分ができること全般的に応援すると思います。入れる価値がないと判断したら、全く協力しません

ひがし:男性陣はバッサリですね。女性陣はいかがですか?

Cさん:ぶっちゃけ私の環境においてメリットがありそうであれば応援するし、デメリットの方が多そうであれば協力しないかも……。

Yさん:応援したいと思ったら出来る限りの応援をします。
ただ、その人が当選すべき人でないと思ったら、どんなに親しくても応援できません。それで絶交になったらそのくらいの間柄だったと考えます

ひがし:女性陣の方がもっとバッサリだった。
でも満場一致で「政策次第」といったところでしょうか。
そこらへんは友達だからとかじゃなく、結構シビアに見られてるもんなんですね。

【3】どうしたらもっと投票率は上がる?

ひがし:実際できるかどうかは一旦置いておいて、ずばりどうやったら投票率が上がると思いますか?
選挙ドットコムや私もいろいろ頑張ってるつもりなのですが……。

Hさん:ネット投票を実現してほしいです!

Yさん:テレビのd画面など、簡単で家の中から出なくていい投票方法があれば投票率は上がると思います。

Cさん:郵便投票が制限なく誰でもできたらいいのにと思いました。

ひがし:投票方法の多様化ですね。ネット投票は主に若年層、テレビのd画面や郵便投票も使えるようになったら高齢層もカバーできそう。
投票方法以外ではいかがですか?

Mさん:政治が生活と関わっているという実感がないと難しいと思います。
国政レベルで言うと、私は嫌だけど、例えばもしも徴兵制ができたり、とか……。

Sさん:改善するのは難しいと思いますが、学校で教育に盛り込むしかないと思います。
現在投票率が低い世代が歳を取ったところで投票率が上がるとは思えませんし、教育に盛り込んで今後の世代で改善する方が現実的だと思います。

ひがし:プログラムに組み込んじゃう系ですね。なるほど。特に教育に盛り込むなら10年、20年と長い目で見ないといけないですね。
私は少し焦りすぎだったかもしれません……(選挙ドットコムは間接的に頑張ろう)

【4】どんな人に政治家になってほしい?

ひがし:最後のテーマです!これから都議選も始まりますが、ライターのみなさんはどんな人に政治家になってほしいと思いますか?

Cさん:分かりやすく説明してくれる人。これに尽きます。難しいことはよく分からないので、誰でも分かるように説明してほしい。
そうしたらもっと政治が身近に感じられると思います。

Hさん:慣習や常識にとらわれることなく、色んな国民の意見を取り入れてくれる人ですね!
「対話型」の政治家さんが増えてくれると、もっと面白い世の中になるのではないかと思います。

Sさん:話し方が面白い人がいいですね。国会で議論されている内容を誤解を招きかねないくらいズバッと説明してくれるくらいの方が分かりやすくていいですね。
気になったらそこだけ自分で調べればいいだけなんで。

Mさん:一般市民から社会人となり成功して財を成した人に政治家になってほしいです。
庶民感覚があり、かつ社会経験が豊富で、「政治」を唯一の職業として生業にしない人。
いわゆる「政治屋」ではなく「政治家」として政治に携わって欲しいです。

Yさん:最終的には結果が大切だとは思うのですが、熱意と誠実さがある人です。
あとは、専門家の意見もうまく反映できたりと、多方面でバランスが取れている人が良いと思います。

ひがし:友達が選挙出るときはみんな「政策次第」って言ってたけど、政治家になってほしい人はバラバラだ!
本当に万人に受ける人間なんて政治家じゃなくてもいませんから、政治家や候補者のみなさんにはご自身の強みを存分に活かしてほしいですね。

選挙ドットコム素人ライター座談会まとめ

政治はハードルが高くても、選挙に対してはハードル下げたいよね

意外だったけど思わず納得してしまったのが「政治よりかは選挙のほうがハードルが低い」説。
「ポスターの笑顔が優しそうだった」とか、投票する理由はなんでもありですからね。

「自分は分からないから」と投票したい気持ちがあるのに棄権してしまう人を減らすためにも、私は選挙ドットコムで意識高い系と意識低い系の橋渡しをする記事をたくさん書いていこうと思いました!

選挙に出るなら政策はしっかり!「友達だから」じゃ応援できない

友達が選挙に出るって言ったらどうする?という質問に対して、素人ライターたちは全員が「政策次第で応援する・しないを決める」と回答しました。

立候補を考えている方は、政治は詳しくない!という人にも政策ややりたいことをきちんと語れる必要がありそうです。

投票率を上げるには長い目で見た改革が必要?

ああ永遠のテーマ、投票率向上。

素人ライター組の発想は投票方法の多様化と人生におけるプログラムに政治を組み込むことに二分されました。
どちらにせよ実装には時間がかかるもの。長い目で見た改革に少しずつ着手しながら、選挙ドットコムのようなメディアが有権者の補助輪になれれば良いですね。

政治家になってほしい人の理想像は人それぞれ

全員回答が異なった「政治家になってほしい人」。
たった5人でも全員違う理想像を挙げたのに、周りの人全員に好かれようとするなんて無理なんだな~と改めて実感。

メディア運営に関してもきっと同じですよね。
まずは選挙ドットコムの既存ファンのみなさんを大事に思いながら記事を書いていこうと思いました!

ひがし:都議選2021の投票率、前回より上げてやるぞおおおお!!!

(執筆・取材・イラスト:ひがしみすず)

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