音楽業界からの引退宣言を撤回したばかりのラッパーのロジック（Logic）が、ニュー・アルバム『YS Collection Vol.1』を2021年6月25日にBobby Boy Records/Def Jamからリリースすることを発表した。
2020年、父親業に専念するために音楽界からの引退宣言をしていたロジックは、つい先日、ウェブ上で公開された声明と共にラップ界への復帰と新曲「Intro」を発表し、彼のファンを驚かせていた。そして今回、ニュー・アルバムの発売が明らかになったことにより、正式な復帰を果たすことになる。
＜引退からの復帰曲：【和訳】Logic – Intro / ロジック – イントロ【公式】＞
ロジックの弁護士から送られてきた声明には、こう記されていた。
「ワシントン D.C. （2021年6月16日）本日ロジックは、ニューヨークに所在するRothenberg, Mohr & Binder, LLPのパートナーであるポール・ローゼンバーグ弁護士を通じて、彼の今後のキャリアプランに関する質問への回答として、次のような声明を発表しました。“I’m Back / 復帰する”」
彼の引退がほんの束の間の出来事だったことを知り、彼のファンは歓喜に沸いている。アルバム『YS Collection Vol.1』と、今作からのリード・シングルだと推測される新曲「Intro」は、結果的にラスト・アルバムにはならなかった2020年の『No Pressure』以来の新作となる。
ロジックは、2014年の画期的なデビュー・アルバム『Under Pressure』を手掛けたプロデューサーで、彼とDef Jamとの契約を結んだ人物でもあるNo I.D.と再びタッグを組み、6IXが共同プロデューサーとして加わったアルバム『No Pressure』で、自身のルーツに立ち返り、文字通り“ノー・プレッシャー”で自分が愛する音楽を追求した。『No Pressure』ついて次のように語っている。
「このアルバムは、私にとって原点回帰の作品です。精神面、スピリチュアル面、技術面で私が学んできた全てのことを集約しました。そして最も重要なのは、これがヒップホップ音楽のファンのためのアルバムであるということです。何年も前から計画していたアルバムであり、完璧な別れの挨拶になると信じています」
幸い、ロジックの脳天気な歌詞と遊び心に溢れるユーモアのファンにとっては、アルバム『No Pressure』は、お別れというよりも、ロジックが自身のキャリアにおける期待やストレスを払拭した新たな時代の始まりを告げる作品だった。その意味で、ニュー・アルバム『YS Collection Vol.1』は、まさに予想外のスリリングな出来事の始まりなのだ。
Written By Will Schube
