怪盗「キャット」「ジェット・リー」…PSG選手らの家に侵入した窃盗団が裁判に

フランスの首都パリで活動し、セレブの家を専門に窃盗していたグループが裁判に臨んでいるという。

窃盗団は8名のグループで、うち7名が男性、1名が女性だった。

彼らはパリ・サンジェルマンのキャプテンであったチアゴ・シウヴァの家から120万ユーロ(およそ1.6億円)相当の金品を奪ったことで知られていた。2名の男性が排水管を登って侵入するというアクロバティックな手口であったことで話題になった。

またその直後にも当時パリ・サンジェルマンのFWだったエリック・シュポ・モティングの家にも窃盗に入り、60万ユーロ(およそ7900万円)相当の革製品や宝飾品を奪っていた。

その他にもテレビ司会者のパトリック・セバスティアンや有名シェフなどの家をターゲットとし、合計で420万ユーロ(およそ5.5億円)ほどの金品を盗んでいたようだ。

警察はこれら一連の事件を捜査する過程で、2名の容疑者を特定。さらにその流れから1名を特定し、それらの連絡を傍受した。

そこでグループはパリ近郊オーベルヴィリエに本拠地を置いていた「グット・ドール」という窃盗団であると判明し、8名の人物が逮捕された。

首謀者の一人はムハンマド・Sという人物で、その登攀力から愛称は「ジェット・リー」、あるいは「キャット」だったという。もうひとりはアブドゥラジム・Gという名前で、「ビドゥ」あるいは「キッド」というニックネームで呼ばれていたそう。彼らが尖兵として有名人の家に侵入していたよう。

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逮捕されたあとは容疑者8名の全員が罪を否定していたものの、その後捜査が進むに当たって数名は告発の一部を認めた者もいるという。ただ、盗品の一部は偽物であったことが明らかになっており、「被害額が誇張されている」と弁明しているそう。

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