【ボクシング】メイウェザーVSポール効果で… “素人ボクシングマッチ”が盛んに

6日に行われたメイウェザー(右)対ローガンの一戦(ロイター)

今月6日に米フロリダ州で行われた元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(44=米国)と炎上系人気ユーチューバー、ローガン・ポール(26=同)のボクシング・エキシビションマッチは世界中で話題となったが、格闘技界の心配をよそに〝素人ボクサー〟の参戦が盛んになっている。

米人気ヒップホップサイト「XXL」によれば、売り出し中の若手ラッパー、トゥーシー(21)が「オレにはボクシングの試合をセットアップする必要がある」とツイート。これにまた若手ラッパーのDDG(23)が「誰がボクシングって言ってんだ?」と反応。トゥーシーも「よっしゃ、やったるか」と受けて立ち、若手ラッパー同士のボクシングマッチが浮上しているという。

このDDGは今月12日にTikTokスターのネイト・ワイアットとアマチュアボクシングマッチを行い、判定勝利を収めたばかり。ローガンの弟で同じく人気ユーチューバーのジェイク・ポール(24)はユーチューバーや元NBA選手、元MMAファイターとプロのリングで戦い、3連勝を飾っている。

素人とはいえ、ユーチューバーやラッパーはその知名度の高さからPPV収入などで巨額のマネーを生み出すだけに「有名人によるボクシングが盛んに行われている」(XXL)状況だ。

一方で、〝格闘王〟前田日明氏(62)が「一時的なものでしょう。いずれ気の短いプロ選手がユーチューバーをケガさせ、そういうのは止まる」と本紙で話していたように、〝素人ボクサー〟のリング参戦は一歩間違えれば事故につながりかねない危険性もはらんでいる。

もっとも前出の若手ラッパー同士のバトルについて「XXL」は「過去にもアーティストがボクシングを予告したことがあったが、ほとんど実現しないままに終わったことを、ラップファンは知っている」と伝え、単なる話題づくりの可能性もあるとみている。

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